阪神2年目の門別、紅白戦で2回無失点 武器の直球磨くキャンプ「まだまだいける感じ」
高知県安芸市で行われている阪神の秋季キャンプで3日、藤川新監督の下では初の実戦となる紅白戦を実施し、高卒2年目の本格派左腕、門別が先発した。 【写真】美しいママだった阪神・門別啓人の凱旋投球に両親感動!母「手の震えが止まらない」 藤川監督がバックネット裏から見つめる中、2回を2安打無失点。豊田と島田に連続安打を浴びたものの、5年目の大砲候補、井上は空振り三振、熊谷は内角への直球で見逃し三振に抑えた。 今キャンプでこだわるのは自身の武器でもある「真っすぐ」の質だ。「いい球もあったので良かったが、まだまだいけるかなという感じはする」と手応えを感じている一方で、「外へ狙って投げた球がシュート回転したのもあった。そうしたよくない球をキャンプでなくしていければ」と課題も口にした。 門別の名前がファンの間で一気に広まったのは、1年前の秋季キャンプだった。岡田前監督が当時1年目だった門別の直球に衝撃を受け、シーズンを戦う上での秘密兵器として「隠さなあかん」と言わしめた。 だが、1年前の投球と比べ、門別は「そのときより(今は)投げれていない」と自己評価している。2年目の今季は、1軍で5試合に登板したが、防御率4・50と納得のいく投球はできず、手応えより悔しさが上回った。 今キャンプでは連日ブルペン入りしている。「投げるフォームやタイミング的なものなどいろいろあるが、そういったものが合ってくればよくなる」。まだあどけなさも残るが、しっかりと自身を見つめている姿には頼もしさがある。(嶋田知加子)