コロナ禍を駆け抜けたコントレイル「彼の活躍は未来への希望でもありました」関係者喜びの声/JRA顕彰馬
4日、JRAは2024年度の顕彰馬を発表し、コントレイル、キングカメハメハが選出された。 【写真で振り返る】コントレイル全GⅠ勝利 20年の無敗の3冠馬コントレイルは昨年こそ1票差で涙を飲んだが、今年は必要得票数(投票者数の3/4=132票以上)を大きく超える152票を獲得した。25年夏には産駒デビューも控えており、種牡馬としても存在感を見せてくれそうだ。 前田晋二オーナーのコメント「大変栄誉ある顕彰馬にご選定いただきましたこと、光栄に存じますとともに感動いたしております。世界中が(コロナ禍で)困難に直面していた時、無敗で3冠を制したコントレイルの走りには勇気づけられ、また彼の活躍が未来への希望でもありました。現役時代の大半を無観客や制限のある中で過ごしたコントレイルでしたが、顕彰馬として後世に語り継がれ、多くの競馬ファンの皆様の記憶に残していただけると幸いに存じます。矢作芳人調教師、福永祐一元騎手(現調教師)をはじめコントレイルに携わってくださった全ての関係者、そしてご声援くださったファンの皆様に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。来年は初年度産駒がデビューいたします。コントレイルを超えていくスターホースの誕生を願い、皆様にも力強いご声援をよろしくお願いいたします」 矢作芳人調教師「このたびはコントレイル号を顕彰馬に選定していただき、非常に光栄です。昨年がまさかの選出漏れでしたので、まずはホッとしています。コントレイル号はコロナ禍の暗い日常に輝く光をもたらしてくれた英雄でした。無敗の三冠がかかった菊花賞、とても3000メートルを走れるような馬ではなかった彼が最後まで先頭を譲らなかったゴール前では、その人知を超えた勝負根性に涙が止まりませんでした。そしてラストランとなったジャパンカップでは彼本来の強さをファンの皆さんに披露できたことが、調教師として何よりの喜びでした。このような歴史に残る名馬に携われたことは矢作厩舎にとってかけがえのない財産となりました。前田晋二オーナー、ノースヒルズ関係者、そして応援していただいたファンの皆様には感謝しかありません。今後はコントレイル号の子供達がその夢の続きを見せてくれると期待しています」
東スポ競馬編集部