不人気な中古外車BMW!!【磨きとペイントでどこまで仕上がる】Vol.1
直列3気筒エンジンといえば、昔と今のヤマハが得意
直列4気筒の4番シリンダーを廃止した3気筒エンジンを搭載。したがって排気量は750cc。厳密な確認はしていないが、どうやらエンジン本体以外のミッションや駆動系、フレームを含めた車体骨格はすべてK100シリーズと共通らしいが、ほんとですか?ツインカム2バルブエンジンを搭載した初代Kシリーズだったが、後に4気筒のK100は4バルブ化され、さらに排気量を1100ccにアップデートしたニューモデルへと進化した。比較試乗すると初代2バルブシリーズの方が低速トルクはモリモリ。4バルブエンジンは高回転域での走りを優先した設計らしい。ぼくはトルク重視型なので2バルブ贔屓。では、3気筒ナナハンになると、どんな走りになるのか?過去に経験があるヤマハGX750みたいなのかな……
昔の憧れを現代で再現しよう!!なんて思い……
見た目が汚らしくても、欠品部品がほぼ無かったのは大変良かった。Kナナゴーシリーズは決して人気モデルではなかったので、1980年代後半のモデル用補修部品が果たして入手できるのか?大変だろうなぁ、と当初は思った。ところが意外や意外、世界的に中古部品は潤沢な状況でした(今のところ)。ナンバープレートホルダーにはBMW JAPAN CORPのロゴが入っていたはずだが、このナナゴーには無かった。もしかして個人輸入車!? ちなみに、最初に憧れたBMWと言えば、四輪の2002tiiの〝M″ラインでした。 ────────── ●POINT ピカピカ仕上げのポイント・コンプリート車を磨き込むには限界がある。指先が入らないような箇所の磨き込みは可能な限り単品部品で磨きたいもの。しかし、それにも限界がある。それでも磨いて仕上げます!! ────────── 偶然に取材先でK100RSを見た時に、あの日の感覚がフラッシュバック!!そんな出逢いの日から2バルブ時代のK100RSの中古車探しを秘密裏に開始したわたくし。不人気車なのは知っていたが、思いの外、手頃な中古車が数多く、それこそ20~30万円もあれば、かなり程度が良い中古車を個人売買なら購入できる環境だった。また、インターネットオークションで調べると、国内外を問わず分解バラバラにされてしまった部品販売例が数多く、例えば、ネットオークションに出品されている部品だけでも驚きの点数。 そんな環境なら、中古車探しも部品探しも何とかなるかな!?なんて思っていた矢先に、仲良しのバイク仲間から「K75Sなら知り合いのところにありますよ……」といった電話が入った。そんなこんなで、中古車は出逢から始まる、などと自分に問いながら、その直列3気筒のナナハンを購入することになった。さすがに4速発進までは確認しなかったが、750cc直列3気筒エンジンでも、低速トルクは十分以上あり、前オーナーさんは、ぼくの目の前で半クラッチ操作しながらも余裕の3速発進を決めてくれた。ナナハン3気筒でもトルクフルなその走りは。同じ時代の日本車、現代の日本車と比べても、明らかに個性的なのは言うに及ばない。 ということで「超不人気車」間違いなしのBMW。2バルブ直列3気筒エンジンを搭載したK75Sをベースに「不人気外車だからこそ楽しめるリフレッシュ企画」を展開。第一弾の完成域は、一番上のメイン画像になりますが、ここまでの実作業やぼくなりの考えを、今後、ここでレポートしていこうと思います。あなたも是非「不人気外車の美し仕上げ」にチャレンジしてみませんか~♪
たぐちかつみ