「ハリス氏は雇用のビジョン知らせられなかった…トランプ氏は労組の不安感に食い込んだ」(2)
カム氏は「USWのハリス氏支持の立場には変わることがなく、ラストベルト内にある多くの他の労働組合もやはり状況は似ている」と話した。その一方でインタビューを通じて常に「ハリス氏は疎通を強化しなければならない」という言葉を繰り返した。そしてハリス氏に対する不安感はUSWなど主要大型労働組合が位置するペンシルベニア州だけでなく、ミシガン州とウィスコンシン州など「ラストベルト」と呼ばれる衰退した工業地帯の全労働者が感じる問題だと強調した。 ――ハリス氏がリードしていたラストベルトの世論が薄氷になった。 「すべての組合員は米国の産業の安定的発展と労働者の強力な交渉権が並行されることを望む。労働者はこのような労働の核心価値について悩まなくてはならないのに、今回の大統領選挙ではみんな耐え難い食料品物価から心配しなければならない状況になった。依然として多くの労働組合がハリス氏に対する公式の支持の立場を出しているが、相当数の組合員はハリス氏の具体的なビジョンをわからずにいる。これはペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州のどこも変わらない状況だと考える」 ――チームスターズなど一部の労働組合は公式な候補支持を留保したが。 「他の労働組合の自主的な決定を評価したくはない。ただUSWをはじめとする多くの労働組合は各候補の政策と価値を評価する複雑な手順を踏んで労働組合の公式な立場を決める。その労働組合でハリス氏よりトランプ氏の政策を好むという意見が少なくなかったという意味だ」 ――ハリス氏が労働者の強力な支持を回復する方法はないか。 「ハリス氏が自身の考えをもっと明確に知らせていたとすれば現在とは違っただろう。ハリス氏は遅く候補になって自身の考えをまともに紹介する機会がなかった。ハリス氏のビジョンは中産層と未来産業発展に焦点を置いた労働組合の主張と似ているが、労働者はこれをよくわからない。遅くなったが、ハリス氏が勝利するには自身の政策と自身の観点に対してもっと積極的に説明して説得しなければならない。そうでない場合、労働者を投票所に誘引するのに困難を経験する可能性がある」 ――大統領選挙の結果と関係なくどのような指導者が労働組合の支持を受けられると考えるか。 「労働者の犠牲を通じて製造業を延命する方式ではなく、インフラと供給網、産業基盤構築の側面からの投資が続き、未来にも企業が安定的収益を創出する土台で安定した雇用が創出される構造ができなければならない。労働者の犠牲で企業に恩恵を与えようとする指導者は労働組合の支持を受けることはできないだろう。だれが当選しようが未来の雇用に投資する姿を見せるべきだと思う」。