マカオ、カジノ高利貸しの中国人の男逮捕…債務者女性を監禁して裸を撮影
マカオ司法警察局は10月25日、中国本土からマカオを訪れていた女性旅客へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った後にこの女性を監禁し、裸を撮影したたとして中国人(中国本土居民)の男(43)を逮捕したと発表。 同局によれば、今年(2024年)8月4日午前に男性からマカオで高利貸しからカネを借りて賭博をした親友が債務を返済できずマカオ内のどこかに監禁されているとの通報があり、捜索に着手。翌日(5日)、マカオ半島北部にある關閘イミグレーション施設内で被害者を発見、保護したという。 被害者は8月4日未明にコタイ地区にあるカジノ内で高利貸しの男らから利息分として先に5000香港ドル(日本円換算:約9.8万円)を支払うこと、カジノのバカラゲームで勝った場合にベット額の2割を利息として支払うことを条件に賭博用途の現金5万香港ドル(約98万円)を借りてプレイしたが、同日午前4時頃までに全額負け、この時点までの支払利息の合計は1万香港ドル(約49万円)に上ったとのこと。被害者は返済不能に陥ったことから上述の高利貸しの男らにマカオ半島新口岸地区にあるマンションの部屋に連れて行かれ、債務完済まで監禁されることになったが、借銭依頼の電話を受けた親友が異常に気づいてマカオ警察当局へ通報したとのこと。しかし、被害者は債務を完済することができず、男らから裸になって写真と動画を撮らせるよう要求され、これに応じた後に解放。自力で中国本土へ戻る道中、イミグレーション施設で警察に発見、保護されるに至った。女性の監禁時間は約32時間にも及んだという。 その後、同局が被疑者の身元を割り出し、いずれも中国本土に出境済みだったことがわかったが、このうち1人が10月24日午前に港珠澳大橋マカオ側イミグレーションからマカオへ再入境したタイミングで逮捕に成功。同局ではこの男を高利貸し、監禁(他人の行動の自由剥奪)、不法録画の罪で検察院送致するとともに、逃走中の男らの行方を継続して追っているした。 マカオにおいては、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復する中、高利貸に絡む監禁事件がしばしば発生している。