【天皇賞秋・外厩情報】「5対1」でも勝ってしまうノーザンファーム天栄 菊花賞と極似した業界トップランカーの〝サイン〟
[GⅠ天皇賞・秋=2024年10月27日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2000メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 出走18頭中、外厩使用馬9頭、在厩調整馬9頭という〝分布図〟だった先週の菊花賞。1~3着馬はすべて外厩使用馬で占められたのだから、外厩徹底狙いで、ホームランゾーンは絞られることになる。◎アーバンシックだった当欄もノーザンファーム天栄の栄華のおこぼれに預かることに。今週も効率良く外厩馬を狙っていきたい。 今年の天皇賞・秋の外厩活用状況を見て、まず目立つのがノーザンファームしがらきの〝集客力〟の高さだ。リバティアイランド、ドウデュースの人気2頭に加えて、定番の堀厩舎2頭(タスティエーラ、ダノンベルーガ)にジャスティンパレスと実力馬5頭がこぞってしがらきを使用している。まさに2024年天皇賞・秋を握る外厩と言っていい。 ただ…。ノーザンファーム東の総本山、天栄からただ一頭の出撃となるレーベンスティールのほうが不気味だ。前走(オールカマー1着)からわずか1か月という期間にもかかわらず、天栄を使用してここに備えるという外厩との〝密〟ローテは、菊花賞のアーバンシックと非常によく似ている。美浦トレセンに帰厩した10月10日という日にちは、外厩を使用したメンバーの中で最も遅い。これをもってトレセンで調教した日数が少ないとマイナスに受け取るのは時代錯誤。良質な外厩でじっくり土台を整え、トレセンに戻ってきたとプラスに捉えるべきだ。実際、帰厩して中16日での出走は、同じ中1か月での出走だったエプソムカップ(1着)当時の中15日とほぼ同じ。同じローテを採用したのはそれだけ異常がない証拠。またしても天栄、またしてもルメールだ。