【西武】新人王の武内夏暉 女房役・炭谷が〝スーパーピッチャー〟になる課題を指摘
西武・武内夏暉投手(23)が〝有言実行〟でパ・リーグ新人王を受賞した。 昨年のドラフトで3球団競合の末、西武へ入団。ルーキーイヤーの今季は21試合(145回1/3)に先発登板し、今井と並ぶチームトップタイの10勝(6敗)をマークするとともにリーグ2位の防御率2・17をたたき出すなど期待に応えた。 26日、都内で行われた「NPB アワーズ2024」に出席。受賞後には「入団した時からこの賞を目標にしてきたのでうれしい。来年はイニングをあと20回ぐらい多く投げたい。もちろんタイトル争いをしたいと思いますし、それだけレベルの高いピッチャーがたくさんいるのでそこに食い込みたい」と力を込め、2年目のさらなる飛躍を誓った。 表彰式には炭谷からプレゼントされたスーツを着こなして現れた。「着心地は本当に良くて自分でいうのもあれなんですけど、似合っているかなと思います」としながら「投げていくにつれて、自分の引き出しが多くなったというか、今までにない(炭谷さんの)配球があったので、この成績があったのかなと思います」と女房役の献身的な姿勢に改めて感謝した。 武内と今季の登板21試合中20試合でバッテリーを組んだ炭谷は「今年悪かった試合は復帰登板だった6月(26日)の日本ハム戦(大宮)ぐらい。結果的に(8回途中を)2失点ですけど球は一番ひどかった。大宮というのもあって照明が暗いので打者は球が見にくい。あとの試合はほぼこちらの要求に応えてくれた」とルーキーの枠を超越した能力をたたえた。 その上で炭谷は来季以降、武内が球界を代表する投手になるための課題をこう指摘した。 「強いて言うなら、真っすぐの精度がもう1段階、2段階上がったらすごいピッチャーになると思う。具体的にいったらコントロールということ。今は内か外、高めか低めの2分割といった精度。それでも十分すごいし力で押し切れたり、逆球もOKな感じで使うこともある。変化球に関しては問題なくある程度の所に投げられる能力を持っていて、全部がカウント球、勝負球になっている。これで真っすぐの精度が4分割とかになるとスーパーピッチャーになるんじゃないかな」 打線の援護点が平均2・45というタイトな状況の中、防御率2・17の鬼気迫る投球でチームトップタイの10勝をマーク。同トップの貯金4を作ったルーキー左腕の可能性は来季以降もまだまだ上がりそうだ。
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