兵庫県知事の失職に伴い11月に行われる知事選挙で、新たに経産省の元官僚が立候補を表明しました。 一方、9月30日付けで失職した斎藤元兵庫県知事は街頭活動を始めています。 【斎藤前兵庫県知事 1日午前7時半ごろ】「おはようございます」 斎藤前兵庫県知事は1日朝、JR甲子園口駅前で、出直し選挙に向けた街頭活動を行い、有権者と握手をしたり、声をかけられたりする場面が見られました。 斎藤前知事の失職に伴い、知事選挙は10月31日に告示、11月17日に投開票が行われます。 この選挙では、斎藤前知事（46）のほか、無所属で共産党推薦の大澤芳清さん（61）が出馬を表明。前尼崎市長の稲村和美さん（51）が出馬する意向を固めています。 一方、1日午後、自民党県議団のもとを訪ねたのは、経産省の元官僚で県の産業労働部長も務めた、中村稔さん（62）。 中高生時代も過ごした兵庫県に「恩返しがしたい」と出馬の意向を表明し、自民党に支援を求めました。 【中村稔さん】「このたび兵庫県知事選挙に強い決意で臨みたい、立候補したいと思っております。この兵庫県がこういう状態でいいわけがない。なんとかしなきゃいけない、という思いはますます強くなった」 独自候補の擁立を目指し連日、検討会を重ねる自民党の北野幹事長は、「基本的に候補者を中村さんに絞っている」としたうえで、数日のうちに判断すると話しました。 また、日本維新の会も独自候補を擁立する方針で、調整を急いでいます。

■勝てる候補者擁立目指す自民　独自候補擁立へ動く維新

候補者が増えてくると、組織票が分散するのではないかという見方もあります。 【関西テレビ 神崎博報道デスク】「自民党としては中村さんを推したいのですが、きょうは決まりませんでした。自民党サイドとしては、公明党や立憲民主党系の会派と一緒に、相乗りして『勝てる候補者』を擁立したいという考えがあると思います。 実際選挙は来月に迫っていて、時間的に余裕があるわけじゃないですけど、もうしばらく候補者選定には時間がかかるのかなと思います」 維新も独自候補擁立で動いているということです。 【関西テレビ 神崎博報道デスク】「維新側も現職の国会議員の名前がいくつか上がってはいるんですけれども、なかなか候補者を絞り切れてない状況があって、本当に維新がこの兵庫県知事選挙にどうやって、どの候補者を立てるのか、そこも注目すべきところだと思います」 兵庫県知事選挙選は11月17日投開票が行われます。