暑さに負けず唄響かせ 金沢・大野湊神社
石川県内は2日も厳しい暑さとなった。金沢市内では市無形民俗文化財「大野湊神社の夏季大祭」が3日間の日程で始まった。熱中症対策として神輿(みこし)を台車に載せて運ぶことで担ぎ手の負担を減らし、男衆約90人が猛暑に負けじと威勢のいい掛け声を響かせた。 午前10時に寺中町の同神社を天照大御神(あまてらすおおみかみ)と猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を宿した神輿2基が出発。男衆は「ヤットコセー、ヨーイヤナー」と木遣(きや)り唄を響かせながら練り歩き、重さ300キロの神輿とともに約2キロ先の仮殿(金石西2丁目)に向かった。3日は海上安全祈願祭が営まれる。4日は女性が担ぐ「華みこし」が5年ぶりに復活し、神輿を神社に戻す。 ●全11地点で真夏日 2日の県内は高気圧に覆われて晴れ、正午までの最高気温は輪島で33・6度、金沢で32・7度となるなど、全11地点で真夏日となった。熱中症警戒アラートが発表されており、金沢地方気象台が注意を呼び掛けている。