永遠のケービン⑥ 「かぶりつき席」からの絶景 帰ってきた令和阿房列車で行こう 第二列車
首里付近からは、左手に再建が進む首里城の工事現場、眼下に那覇の街並みと東シナ海が望めるばかりか、ジェットコースター気分も味わえる。首里―儀保(ぎぼ)間は60パーミル(1キロ進む間に60メートルの高低差がある)の急勾配で、一気に駆け下りるからだ。
乗客は駅ごとに増えていき、県庁前駅付近はラッシュ時並みの混雑になっていた。
20年前の開業時には「便利な自動車に慣れた島人(しまんちゅ)が乗ってくれるのか」と懐疑的な意見も少なくなかったが、今やさらなる延伸も論議されている。
令和のケービン、永遠なれ。とつぶやいたところで、第二列車はおしまい。明日からは、那覇から一気に札幌へ。「北の鉄路を考える」のこころだぁ! (乾正人)