ブラジルで活躍する日系企業の今(30)=コニカミノルタ・ビジネスソリューションズ・ド・ブラジル社
毎年恒例のブラジルのデジタルプリント見本市
サンパウロではラテンアメリカのデジタルプリントに焦点を当てた見本市「Brasil Digital Printing」が毎年開催され、同社も毎年参加している。今年も3月11日から14日までエキスポセンターノルテ(Fespa)で開催され、展示企業の中で同社スペースは展示会場の出入り口正面に位置し出展企業の中で最大スペースを持ち、同社ブースには4日間で約2200人と多くの来場者が訪れた。 今年はサステナビリティをテーマにプロダクションプリント機、ラベル機、パッケージ印刷機(MTex製)等を展示。新製品では、モノクロプリンターAccurioPress 7136Pと段ボールへの直接印刷に最適なプリンターPKG-800が発表された。来場者には展示機デモ実演、機能説明、サンプル品配布などが実施され盛況だった。 更に今年6月25日から6月28日までサンパウロで開催される Flexo & Labels EXPO 2024では同社ラベル機新製品「AccurioLabel 400」の展示を予定している。
ラテンのノリで即断されたCM出演
約2年前からブラジルに赴任した松原氏は、12年前から中南米担当となり、ブラジルやペルーに出張で訪れていた。 「実はペルーで突然CMに出演したことがあります」と笑顔で振り返る同氏。当時、出張中に商談していたペルーの代理店の社長が、アルベルト・フジモリ元ペルー大統領の大ファンだった。同大統領の日本語名がケンヤで、松原氏の名前のケンジを同じだと思って特別に気に入られ、会議中に予定外に始まったコニカミノルタ製品のコマーシャル映像の撮影に、商談相手の日本人というそのままの役柄で出演することになった。 「ブラジルに赴任するまでは南米に対してラテンのノリの良さと同時にアバウトなイメージを持っていましたが、実際にブラジル人と一緒に仕事をすると幹部の真摯なマネジメントやスタッフの自発的で前向きな仕事への取り組みにとても助けられています」と話す。 また営業現場の重要性を強く意識しており、自ら積極的に顧客を訪問し会社紹介、顧客にて使用している機械の調子、困り事がないか確認することを心掛けている。「直接足を運び顧客の意見を直に聞くことは非常に重要であり、今後も積極的に訪問したい」と話す。 「新しい価値の創造」というコニカミノルタの経営理念のもと、同社の販売する製品やサービスが南米事業に明るい思い出をプリントし、ブラジル地域社会への貢献を続けていく。(取材/大浦智子)
★コニカミノルタ・ビジネスソリューションズ・ド・ブラジル社の概要
正式名称:Konica Minolta Business Solutions do Brasil Ltda./所在地:サンパウロ市/設立年月:1988年/従業員数約190名/事業内容:複合機、プロダクションプリント機、ラベル印刷機の販売/サイト:https://www.konicaminolta.com/br-pt/index.html