新車の納期が大幅に遅れている今 新車をお得に買うには3月6月12月??? はたしていつ買えばいいのか?
■納期が遅れている状況で決算フェアは行えるのか?
この状況で決算フェアは行えるのか。トヨタの販売店に尋ねると、以下のように返答された。 「ミニバンはアルファードとヴェルファイアが受注をとめておりまして、ノアとヴォクシーは再開しましたが、現時点(2024年11月中旬時点)の契約で納車は2025年3月頃の予定です。納期は4か月ほどになります。決算期にどうにか間に合うか、というタイミングとなります」。 ちなみにアルファード、ヴェルファイアは2025年1月頃、エントリーモデルのX、PHEV、スペーシャスラウンジが追加すると同時に、一部改良が行われ、受注が再開される見通し。 それなら決算フェアはできないのか、という質問には「決算フェアは行ないます。販売店の大切なお祭りだから、プレゼントを進呈するなど来店を促しています。またルーミーなどの一部車種は納期も早く、すぐに納車できる在庫車も用意できます」。 ホンダの販売店では在庫車が比較的多いという。「今は決算期ではありませんが、N-BOXやWR-Vには在庫車があります。決算期が近づけばフィットなどの在庫車が用意され、2025年3月の決算フェアにはフリードも加わる可能性があります」。 フリードについては「今はe:HEVエアーEXに人気が集まり、納期は約10か月となります」とのことだが、これから納期が短縮されると、パワーユニットやグレードによっては3月決算フェアで購入できる車両も出てくる。 日産もホンダに似た状況だ。「ノートやノートオーラは、今なら1か月半くらいで納車できます。セレナも2か月ほどになります。ルークスは少し長いですが4か月はかかりません」という。 今の日産では、ノート、ノートオーラ、セレナ、ルークス、デイズが売れ筋だ。この5車種の納期が落ち着き、3週間程度で登録や届け出が行える在庫車もそろえば、決算フェアを十分に乗り切れる。
■営業マンと密に連絡をとって買うべし
以上を踏まえると、買いたい車種があるなら、予め販売店に納期を聞いてみるといいだろう。半年以内に収まるなら、2月から3月に実施される決算フェア、あるいは9月の中間決算フェアに間に合うように契約する。 今は昔と違って、メーカーが販売会社に"多額"の販売奨励金を支給することはない。そのために車両価格の10%を大幅に超える値引きは難しいが、購入条件を好転させることは可能だ。 そして車種によっては、例えばノートとフィットe:HEVの在庫車同士を決算月に競わせるなど、ライバル車を引き合いに出して購入条件を上向かせる商談も行える。 ただし新車を年末に登録するのは避けたい。数年後の売却時に不利になるからだ。クルマの査定は、主に車種、グレード、年式、走行距離に基づいて行われる。年末に登録や届け出をすると、購入直後に前年式になるから、使った期間の割に売却額が下がってしまう。 販売店によると「購入して3年程度の短期間で手放す場合、2024年12月に登録したのと、2025年1月では、査定額に10万円以上の差が生じることもあります」と言う。以前なら12月のボーナスフェアで大幅値引きを引き出し、売却時の不利を補うこともできたが、前述のように値引きの減った今では難しい。 そうなると年末を避けるなら、新年に入って結局は3月決算フェアで買うことになる。車種やグレードに応じて、上手な買い方を考えたい。販売店のセールスマンのアドバイスも大切で、ベストな契約タイミングなどを教えてくれる。