ロバーツ監督「学ぶための経験」暴走本塁憤死の新人パヘスを批判せず 敗戦の悔しさ押し隠し、敵軍守備の中継プレーも称賛
「ドジャース2ー3レンジャーズ」(12日、ロサンゼルス) ドジャースは2点ビハインドの九回2死一、二塁から8番ヘイワードの右中間へ打球で二塁走者が生還。1点差に迫り、さらに一塁走者の新人パヘスが三塁コーチの制止を振り切って本塁を狙ったが、わずかに及ばず憤死。初回に大谷の17号ソロで先制するも、最後はビデオ裁定にもつれる際どいプレーで逆転負けを喫した。 試合後の監督会見。ロバーツ監督の表情に九回最後のベンチで見せた険しさはなかった。パヘスの暴走について問われると、穏やかな顔で「学ぶための経験」と批判の言葉なし。「そのことについては本人と少し話をした。一つはストップの合図で走り抜けるのはチームプレーに反する行為だということ。もう一つは打球が外野にある時は積極的にプレーすること。それは彼がやったことだ」と続けた。 その一方で敵軍の守備を称賛することも忘れなかった。右中間へのゴロ打球を処理した中堅タベラスが素早い動作でカットマンの二塁セミエンへ返球。さらにセミエンが本塁へワンバウンド送球し、ドンピシャのタイミングでアウト。指揮官は「相手は完璧な中継と送球で素晴らしいプレーを完成させた。本当にいいプレーだった」と脱帽した。