ホンダ、中国にEV新工場 年12万台、巻き返し図る 新商品「燁」シリーズなど生産
【北京=三塚聖平】ホンダの中国現地法人は23日、中国南部の広東省広州に新設した電気自動車(EV)の専用工場が稼働を開始したと発表した。ホンダにとって中国における2箇所目のEV専用工場で、投資額は約35億元(約750億円)、生産能力は年間12万台。専用工場の稼働により、中国市場で販売が伸びているEVの生産体制を強化する。 新工場は、中国自動車大手の広州汽車集団との合弁会社「広汽本田汽車」が建設した。近く現地で発売するEVの「燁(イエ)」シリーズなどを生産する。 ホンダは、東風汽車集団との合弁会社「東風本田汽車」も湖北省武漢にEV専用工場を建設した。グループ初のEV専用工場として今年10月に稼働を開始している。 ホンダは中国市場で2035年までに同社の新車販売全てをEVにすることを目指している。商品開発を進めると同時に生産体制も整えている。 日系メーカーはガソリン車で優位を誇ってきたが、近年は急速なEV化が進む中国で苦戦を強いられている。ホンダはEVの新商品投入を急ぎ、巻き返しを図ろうとしている。