渋谷に新しくできた〈ミネバル〉で、“新スタイル”のスペイン料理を堪能!
東京・渋谷に2024年2月1日、スペイン料理の〈ミネバル〉がオープンした。1階は気軽に利用できるバル、2階は1日わずか5組だけが体験できるダイニングとなっている。季節の食材を生かした上質な料理とスペイン産ワインを堪能できるとして、早速話題に!
オーナーシェフの峯 義博さんは、大阪で10年間働いた後にスペインへ渡り、研鑽を積んで帰国。都内のスペイン料理店でも修業を重ね、満を持して自身のレストランをオープンした。
ここで味わっておきたいのは、ダイニングで体験できる全9皿の“その日のお任せコース”(1万2100円)だ。コースは2カ月くらいで新しくなるのだが、定番となっているのが、峯さんが15年間作り続けてきたスペシャリテの“サーモンプディング”。
なめらかなサーモンのすり身とトマトのテリーヌに帆立貝と蒸した鮑を合わせ、たっぷりとイクラを散りばめた。ゴボウのソースが醸す土の香りが、魚介類のみずみずしさを際立たせ、クルミとピンクペッパーがアクセントになっている。ガラスの器で提供されていて、見た目も麗しい。 趣向を凝らしたメニューばかりなので、他にもいくつか紹介しよう。
スペイン料理を代表するタパスは、どれも食材の組み合わせの妙味が感じられる。“フォアグラクリームサンド カルダモンのサブレ”は、濃厚でクリーミーなフォアグラを、カルダモンのほのかな苦味が心地よいクリスピーなサブレでサンドした。“じゃがいもとアブルーガ”は、ジャガイモのガレットに、甘味を引き出した“泥葱”のコンポートと、塩味が利いたニシンの卵=アブルーガをのせた。“蛤 減圧調理 蕗の薹とシェリービネガー”は、減圧調理されてしっかりとスープを吸った蛤が出色だ。蕗の薹とシェリービネガーのソースは、蕗の薹の青味が印象的。
“自家製パテなど盛り合わせ”は、旨味たっぷりな岩中豚のパテ、ミートソースとデミグラスソースを包んだ西洋春巻きの“パートブリック”、人参ソースをのせた仔ウサギ肉、空豆とオリーブのフリットに、コゴミ、ピーテンドリル、野菜のピクルスが添えられている。どれから食べてもいいので、好きな順番で食してみて。