【1分でわかる】仮想通貨(暗号資産)の「確定申告」。確認しておきたい3つのポイント
ポイント2:確定申告に必要な情報を取得し、計算する
ポイント1で挙げた取引などによる年間の利益が20万円を超える場合は、確定申告が必要だ。次のステップは、暗号資産取引などで得られた利益を雑所得して申告するため、利益の総額を確認することだ 1年分の取引を記録した「年間取引報告書」を、取引所のマイページなどからダウンロードして、国税庁が公開しているExcelファイル「暗号資産の計算書(総平均法用)」に入力しよう。Excelファイルのどのセルに、年間取引報告書のどの数値を記入するかは、同じく国税庁の提供する「スマホで確定申告(暗号資産編)」が分かりやすいので参照してほしい。
ポイント3:確定申告書に計算結果を記載して申告する
先述の「暗号資産の計算書(総平均法用)」を使って算出された数値を、雑所得として確定申告書類に記載しよう。 毎年、国税庁が開設する「確定申告書等作成コーナー」から申告書を作る場合は、「収入金額・所得金額の入力」画面の「雑所得(業務・その他)」欄の入力ボタンをクリックし、「種目」で「暗号資産」を選択のうえ「収入金額」「取引所・交換所の名称」などを入力する(詳細は同コーナーのFAQ「暗号資産の取引に係る収入がある場合」を確認)。 暗号資産取引で得られた雑所得は総合課税の対象となる。所得額が増えるにしたがって税率も高くなる累進課税のため、利益が大きくなれば納税額も増える。
まとめ
暗号資産取引による確定申告が必要な場合は、以下をチェック 決済利用時の利益や暗号資産同士の取引による利益もチェック 取引履歴や「年間取引報告書」の入手ページは今のうちにチェック 年末までに「20万円超」の利益が出るかチェック 利益計算は国税庁提供のExcelファイルを活用 各取引所のFAQもチェック 主な暗号資産取引所の確定申告FAQページへのリンクは以下から。 bitbank:確定申告をする必要がありますか?DMM Bitcoin:確定申告についてCoincheck:確定申告の方法を教えてくださいGMOコイン:税金・確定申告bitFlyer:確定申告メルコイン:暗号資産の税金とよくあるご質問 確定申告の時期が近づくと、相談窓口も混み合いがちだ。不明な点について、早めに国税庁の確定申告書作成サービスやタックスアンサーで調べたり、税務署の相談窓口を利用したり、税理士に相談することをお勧めする。 一つずつ疑問を解消していけば、確定申告もそれほど難しくはない。焦らず、計画的に準備を進めていこう。
常山剛