入団拒否を”示唆“も…交渉の末にプロ入りした大物(6)希望球団でなく”浪人“は
ドラフト会議で指名された選手の中には、さまざまな理由から入団を拒否したケースがある。ただ、入団拒否を選択するかと思われていた中、結果的にプロ入りを決断した選手もいた。今回は、入団拒否の可能性が示唆されていながら、最終的に入団を決めた選手を取り上げる。
大嶺祐太
投打:右投左打 身長/体重:184cm/83kg 生年月日:1988年6月16日 経歴:八重山商工 ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目 千葉ロッテマリーンズから指名を受けた際、浪人の選択肢も考えていた選手が、大嶺祐太だ。 八重山商工時代には、3年時の甲子園に春夏連続出場。エースナンバーをまとい、選抜甲子園では1試合17奪三振を記録するなど、超高校級ピッチャーとして注目の的となった。 ドラフト会議では、相思相愛と見られていた福岡ソフトバンクホークスが1巡目で指名したが、最終的に競合相手となったロッテが交渉権を獲得。 ソフトバンク以外の指名であれば、浪人を考えていた大嶺。入団拒否も予想されたが、ボビー・バレンタイン監督の説得もあり、ロッテ入りを決断した。 2008年にプロ初勝利を挙げたが、その後はけがにも悩まされ、思うような投球ができないシーズンが続いた。2015年こそ8勝をマークしたが、最終的にプロ通算29勝で現役生活を終えた。
ベースボールチャンネル編集部