虎のソナタ 「ナイスガイ」な即戦力右腕と珍あいさつ さすが営業マン!D3位・木下 虎番と名刺交換
季節外れの豪雨が日本列島を襲った。サンケイスポーツのビルがある大阪市内にも「大雨洪水警報」が発令。氾濫の可能性がある川がズラズラと報じられ、その数にビックリだ。こんなに川が多かったのか…。「浪華八百八橋」と称された「水都」だったことを改めて知らされた。 【写真】目標を書いた色紙を持ってポーズをとるKMGホールディングス・木下里都 トラ番・須藤佳裕は始発の新幹線に乗り込んだ。 「天気予報をチェックしたら、九州も大雨だと分かっていたので、とにかく朝一番で向かうことを決めていました」 行き先は、ドラフト3位指名・木下里都投手(KMGホールディングス)がいる福岡市内。阪神の指名あいさつ取材に遅れるわけにはいかない。 ところが、自然の力は恐るべし。結局、雨がひどくなり、須藤を乗せた始発は、新下関駅で〝立ち往生〟。 「幸い、30分程度の遅れで博多に到着して、無事に取材も完了しました。福岡空港に移動してきて、今から、空路、高知へ向かいます」 慌ただしい男だ。トラ番記者に休息は許されない?! 藤川阪神を支えてくれそうな即戦力右腕の印象を尋ねると「ナイスガイでした!」と須藤評。あれっ?! どこかで聞いたような…。そうそう、ドラフト1位・伊原陵人投手(NTT西日本)の印象が「ナイスガイ!」だった。この取材も、須藤だったではないか?! 阪神のことしのドラフト指名は「ナイスガイ」をそろえたのか。 「別室で待たされていたのですが、木下投手はその部屋に来るなり『寒くないですか?』と気遣ってくれたんです。営業マンとして働いているので、社会人の対応ができているんですね。しかも、名刺を差し出すと、彼も自身の名刺を持っていて、普通に名刺交換をしてしまいました。初めての経験です。同じドラフト指名選手でも、高校生や大学生は名刺なんて持っていないですから」 性格だけでなく、投げる球も「ナイス」であることを信じたい。1位・伊原&3位・木下のコンビが、藤川阪神の豪華投手陣の中に、どう割り込んでいくか。 キャンプ地・安芸も傘を差していられないほどの突風が吹き荒れた。そこにいる若い投手たちに対して、新監督は初日から高評価。競争は激しさを増すことだろう。