フィリピン副大統領、殺し屋発言巡る聴取欠席 書簡で脅迫否定
[マニラ 11日 ロイター] - フィリピンのサラ・ドゥテルテ副大統領は11日、マルコス大統領の暗殺を予告するような発言を巡る事情聴取に姿を見せず、代わりに同大統領への「重大な脅迫」を行った事実はないと主張する書簡を送付した。 国家捜査局(NBI)は先月26日、発言について説明するようドゥテルテ氏に召喚状を出した。ドゥテルテ氏は先月23日早朝の記者会見で、自分が殺された場合にマルコス大統領を暗殺するよう「殺し屋を雇った」との趣旨の発言をしていた。 ドゥテルテ氏は自身への具体的な脅威があるとはしていなかった。マルコス大統領は発言について「無謀で、困惑させる」と評している。 NBIのハイメ・サンティアゴ長官は、ドゥテルテ氏の弁護士から送られたという書簡を読み上げた。ドゥテルテ氏は書簡で、法の下で「重大な脅迫」と断定されたり、反テロ法に違反するような「いかなる脅迫も行っていない」と主張した。 ドゥテルテ氏は現在、汚職や不正蓄財、職務怠慢などの理由で弾劾訴追するよう下院に申し立てられている。