【一挙プレビュー】『PICK UP MATCH』は“首位”町田と“再出発”横浜FMの一戦! パリ五輪組不在のチームはどう戦うか | Jリーグ
7月20日から7月21日にかけて開催されるJリーグ(J1)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合が各地で開催される。
7月20日
18:00 鹿島アントラーズ vs FC東京(J1) 鹿島は15日にMF三竿健斗の加入を発表。悲願のタイトル奪還へ、かつてACL制覇にも貢献した闘将の復帰はこれ以上ない朗報だ。一方、前節は横浜FMに1-4で敗れ、首位との勝点差が『8』に拡大。今季負けなしを誇るホームで勝利を飾り、気分良く中断期間を迎えたい。 FC東京は前節、新潟に2-0で快勝。圧倒的な勝率を誇るホーム・国立で連敗ストップに成功した。MF松木玖生が海外移籍に向けてチームを離れ、MF荒木遼太郎とGK野澤大志ブランドンもパリ五輪の戦いへ。中断前のラストゲームはチームの総合力が問われる一戦となりそうだ。 18:00 FC町田ゼルビア vs 横浜F・マリノス(J1) ※PICK UP MATCH 町田は東京Vとの“東京クラシック”に1-0で勝利。リーグ最多11試合目のクリーンシートを達成し、首位をキープした。ただ、国立でのホームゲームに臨む今節はFW藤尾翔太、FWオ・セフンら攻撃の核が欠場。古巣との一戦に臨むFWエリキには「恩返しゴール」の期待が膨らむ。 横浜FMはハリー・キューウェル監督の契約解除を発表。今節からはジョン・ハッチンソンヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。初陣は首位との一戦。アンジェ・ポステコグルー監督時代にもコーチとして仕えた新指揮官の下、本来の「アタッキング・フットボール」を取り戻しにいく。 19:00 浦和レッズ vs 北海道コンサドーレ札幌(J1) 浦和は前節、京都とスコアレスドロー。4月以来の無得点に終わった一方、3失点で敗れた前々節から守備を立て直したことは収穫だ。ペア・マティアス・ヘグモ新体制初勝利を飾った前回対戦に続くダブルを狙う今節は、MF大久保智明やMF松尾佑介ら前節復帰した攻撃のタレントに注目したい。 札幌は神戸と引き分け、連敗を『8』でストップ。直接FKを決めたMF青木良太やMF浅野雄也が先発に復帰したことは明るい話題だ。また今週にはFW白井陽斗(琉球)らの加入を発表。MF大﨑玲央はすでに攻守で存在感を示しており、期待の新戦力たちは逆転残留への起爆剤となるか。 19:00 柏レイソル vs 川崎フロンターレ(J1) 柏は名古屋に1-2で敗れ、3連勝を逃す結果に。3試合続いていた複数得点も止まったが、前節も多くのチャンスを作り、攻撃面の充実ぶりを伺わせた。今節はパリ五輪を戦うFW細谷真大が欠場するが、絶大な存在感を放つMFマテウス・サヴィオを中心に堅守速攻を炸裂させたい。 川崎Fはクラブ史上初となる5試合連続の引き分け。FWマルシーニョが直近5試合で4得点と好調を維持している一方、ここ4試合はすべて終盤に追いつかれる悔しさを味わっている。追加点を奪い切れなかったことが響く展開が続いており、今節は相手を“突き放す”ことがテーマとなる。 19:00 ジュビロ磐田 vs 京都サンガF.C.(J1) 磐田は前半の退場者も響き、湘南に0-5で大敗。重要な下位直接対決を落とし、降格圏との差は『2』に縮まった。同じく降格圏の相手と相対する今節はFWマテウス・ペイショットに注目。来日初ゴールを含む2得点を奪った前回対戦に続き、チームを勝利に導く活躍を見せたい。 京都は直近7試合でわずか1敗。前節には今夏の新戦力であるMF米本拓司、FWラファエル・エリアスが初出場を飾り、チームの勝点1獲得に貢献した。勝点2差の直接対決を制し、順位逆転を狙う今節は清水時代にライバルとして磐田と戦ったDF鈴木義宜の統率力に注目したい。 19:00 ガンバ大阪 vs 湘南ベルマーレ(J1) G大阪は2連勝。首位の町田に敗れた一戦からリバウンドメンタリティーを発揮し、今季最高の2位に浮上した。勝点5差の首位を追う「急先鋒」となったチームの中心はFW宇佐美貴史。6月の月間MVPに輝いた青黒の主将は、2得点を奪った前回対戦同様の活躍を見せられるか。 湘南は今季初の連勝。前節は今季最多の5ゴールを奪い、磐田との“6ポイントマッチ”をモノにした。3連勝のキーマンはFWルキアン。前節ハットトリックをマークし、J1では初の2ケタ得点を達成したエースは、リーグ最少タイの失点数を誇る相手の堅守を攻略できるか。 19:00 セレッソ大阪 vs アルビレックス新潟(J1) C大阪は9試合負けなし。ここ2試合は後半に追いつき、アウェイで粘り強く勝点1を持ち帰った。そして今節はGKキム・ジンヒョンがJ1通算400試合目の一戦へ。外国籍選手のJ1歴代最多出場記録を更新し続ける守護神は、「無失点勝利」で節目のゲームに花を添えられるか。 新潟は2連敗中。6月の5試合は負けなしで駆け抜けたものの、7月に入り壁に直面している。ただ、前節も決定機の数では上回っただけに、求められるのはゴール前の決定力。FW谷口海斗、FW長倉幹樹と昨季のC大阪戦で得点を奪っているアタッカー陣の活躍に注目だ。 19:00 ヴィッセル神戸 vs 名古屋グランパス(J1) 神戸は前節の引き分けで、首位との差が『8』に拡大。逆転でのJ1連覇へ、これ以上の取りこぼしは致命傷となる。J1通算300勝が懸かる今節は3試合連続ゴール中のFW大迫勇也に注目。昨季初優勝を決めた縁起の良い一戦で、エースは再びチームを勝利に導くゴールを奪えるか。 名古屋は柏を下し、連敗を『4』でストップ。最後は今季無得点が続いていたFW山岸祐也が殊勲の逆転ゴールを奪った。そしてチームの救世主となったのが期限付き移籍から復帰したFW相馬勇紀。早速ゴールという結果を残した日本代表ドリブラーは今節もその「違い」を証明できるか。 19:00 アビスパ福岡 vs 東京ヴェルディ(J1) 福岡は2連敗中。第16節からは5勝1分と快進撃を続けていたが、7月は試練に直面している。今節の注目はFW佐藤凌我。長期離脱からの復帰戦となったのが前半戦の東京V戦だった。ここまでの2得点はいずれも勝利につながっており、特別な古巣戦で「恩返しゴール」を狙う。 東京Vは町田との“東京クラシック”で悔しい完封負け。ただ、今季は一度も連敗がなく、熱血漢・城福浩監督の下でリバウンドメンタリティーを表現したい。ここ最近はFW山見大登やFW山田剛綺が前線に新たな風を吹かせているが、前節にMF森田晃樹が復帰したことも心強いプラス材料だ。