ビットコイン、800万円近くに値下がり──米国株、アジア株の下落が影響
ビットコイン(BTC)はアジア時間の9月4日午前中に8月初旬以来の安値に下落した。米国とアジアの株式市場が急落し、主要株の一部が10%近く下落したことが原因だ。 ビットコインは一時55,500ドル(約804万円、1ドル=145円換算)と8月8日以来の安値に下落し、過去1か月間の上昇分をほぼすべて帳消しにした。時価総額ベースで最大規模の主要トークンを追跡する流動性指数であるCoinDesk 20 Index(CD20)を参照すると市場全体で6%近く下落した。主要トークンのソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)は7%超も値下がりし、下落を助長した。 ナスダック100とS&P 500に連動する米国株は現地時間9月3日に3.5%下落し、歴史的に見ると弱気な9月の幕開けとなった。製造業の芳しくないデータが経済減速への懸念を再燃させたためだ。この動きはアジア市場にも広がり、日経平均は取引開始後数時間で4%超下落し、先月に発生した円キャリートレード解消による不安定を悪化させた。 全米供給管理協会(ISM:Institute for Supply Management)による8月の製造業指数は7月から回復したものの、50の閾値を下回ったままで、5カ月連続で下落した。この指数は経済水準を月次で示す指標である。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Dives Under $56K as Asian Equities See Red
CoinDesk Japan 編集部