ピチピチ&コロコロ「おいで~!」 可愛い “手のひらサイズ” 小魚50匹! 田んぼ水路でほっこり里釣りレポ
みなさんは、日本で二番目に大きな湖である霞ヶ浦(かすみがうら)の周辺で、昔から小物釣りが楽しまれていることをご存じだろうか? 米やレンコン作りが盛んなこの地域には、いたるところに田んぼがあり、そこへ水を引くための水路が無数に存在する。小物釣りは通称「ホソ」と呼ばれる水路で行われ、地元の人はもちろんのこと、県外からも多くの愛好家が訪れる人気の釣り場となっている。 ■【写真18枚】釣り人でにぎわうたった1mほどの田んぼの水路から、まさかの10種50匹! 霞ヶ浦のホソで釣れた愛らしい「小もの」たち(写真をすべて見る) 今回は、そんな霞ヶ浦のホソでの小物釣りが好調との情報を聞きつけ出かけてきた。数釣りだけでなく、多くの魚種を釣り上げることができたので、その模様をレポートする。 これから霞ヶ浦の小物釣りにチャレンジしてみたいと考えている人に役立つ情報をまとめたので、ぜひ最後まで目を通していただきたい。
■小物釣りは、梅雨明け前がおすすめ
霞ヶ浦周辺のホソで釣れる魚は、コイやフナ、タナゴ、モツゴ(クチボソ)などのいわゆるコイ科の魚が多くを占めている。これらは水温20~25℃前後といった比較的温かい水を好む。ホソの水温が20℃前半になる春~初夏(梅雨明け前)にかけて高活性となり、エサをよく口にするようになる。 このため冬の低水温時と比べると、アタリ(魚が釣り針につけたエサを口にしたときに出るウキの動き)が大きく出るため、アワセ(魚の口に釣り針を掛けること)やすく、釣り初心者でも容易に釣果を得られる。これから小物釣りを始めたいと考えている人にとっては、梅雨明け前がうってつけの時期である。 ほかにもこの時期にはホソに生息する魚たちの多くが産卵期を迎えることから、タナゴなど一部の種類の雄(オス)は、鮮やかな婚姻色を身にまとい非常に美しい見た目になる。そんな美しい魚体が見られるのもこの時期ならではの楽しみの一つといっていいだろう。 ちなみに、梅雨明け後~9月頃までは水温が30℃以上と高くなりすぎてしまい、魚の適水温から大きく外れるため、釣りにはあまり適さない。