ピチピチ&コロコロ「おいで~!」 可愛い “手のひらサイズ” 小魚50匹! 田んぼ水路でほっこり里釣りレポ
■初心者は、釣り人が集まるホソを探るのがおすすめ
霞ヶ浦の周辺には無数のホソが存在すると先述したが、どのホソでも魚が釣れるという訳ではない。現地に通い、釣れるホソを探し出すのもこの釣りの醍醐味であるが、県外から訪れる初心者はなかなかそういう訳にもいかないだろう。 そんな土地勘のない初心者が期待の釣果を得たい場合は、釣り人が集まるホソを探し出し、その近くで釣りをさせてもらうのが手っ取り早く確実である。 霞ヶ浦周辺のホソは、湖岸線に沿って走る土手道の裏手にある。土手道に車を走らせていれば、釣り人が集まるホソを見つけられるはずである(ただし、走行中のよそ見運転は危険なのでしないように)。 首尾よくそんなホソを見つけられたら、釣り人(先客)にしっかりと挨拶をしてから、魚が釣れているかどうかを聞いてみてもらいたい。もし釣れているようならば、近くで釣りをさせてもらえないかどうかを確認したうえで釣り座を構えよう。 筆者はこれまでに何度も同じ手法を使って釣れるホソを探してきたが、話しかけた釣り人に嫌な顔をされたことはこれまで一度もなかった。みなさんとても快く釣り場の共有を許してくれ、なかには今でも友だち付き合いをさせてもらっている人が何人かいる。 当日はそんな友人から得た情報をもとに、霞ヶ浦の北部エリア(小美玉市、かすみがうら市)にある2か所のホソと、その近くにある水門(霞ヶ浦とホソを隔てる水門)の合計3か所のポイントで釣りを楽しんだ。
■初心者には、市販のタナゴ用セット仕掛けがおすすめ
今回、筆者が使用した仕掛けはタナゴ釣りでお馴染みの「ウキ仕掛け(連動シモリ仕掛け)」である。親ウキと呼ばれるウキの下に糸ウキという視認性の良い目印が複数個ついているタイプで、大きなアタリだけでなく、魚がエサをついばむような小さなアタリもとらえることができる小物釣りに特化した仕掛けである。 小物釣りの熟練者のなかには、より小さなアタリを捉えられるように繊細な仕掛けを自作する人もいるが、初心者が楽しむうえでそこまでのものは必要ない。釣り具の量販店やネット通販などで手軽に購入可能なセット仕掛け(釣り糸を竿に結べば、すぐに釣りが出来る状態になっている仕掛け)で十分である。慣れないうちは小さなアタリをとらえるのは難しいかもしれないが、すぐにコツが掴めるだろう。 【使用タックル】 ・ロッド:タナゴ竿 長さ80cm前後 ・仕掛け:市販のタナゴ釣り用のセット仕掛け(連動シモリ仕掛け) ・エサ:タナゴ用のグルテンエサ(練りエサ) 【あると便利な道具】 ・小物用の針外し:魚に触れずに針が外せる ・練りエサ入れ:練りエサが乾燥するのを防いでくれる ・折りたたみ椅子:釣り場での腰掛け ・ビク:釣った魚を生かしておくための魚入れ ・エアーポンプ:ビクに入れた魚に酸素を供給するためのポンプ ・小型アクリル水槽:釣った魚を横から観察できる ・タオル:濡れた手を拭くために使用 ・水温計:適水温のチェック