カミラ王妃がドキュメンタリー番組の主役に。メーガン&ヘンリー夫妻への復讐か?
カミラ王妃の奮闘ぶりを伝えるか
チャールズ皇太子の戴冠式前のインタビューで将来の役割について尋ねられたカミラ王妃が「絶対に途中で諦めたりせずに、ダイアナのような人を助けるために活動します」と答えていたのを記憶している人も多いだろう。カミラ王妃をインスパイアした女性の名前がダイアナで、「彼女のような人を救いたい」と発言したのは、ちょっとした皮肉だ。というのも、カミラ王妃以上に国民の敬愛を得ているのが、亡きダイアナ妃だからだ。ホームレスやHIV患者に寄り添い、地雷原を歩いて地雷廃絶を訴え、アフリカをはじめとする発展途上国における貧困根絶を目指したダイアナ妃は、チャールズ皇太子と離婚後は国民のプリンセスとして敬愛された。貴族令嬢として生まれ育ち、世間知らずのまま皇太子妃となったダイアナ妃は結婚当初、本当にただのお姫様だった。しかし世界中からの注目を浴び、夫の裏切りや慣れない宮廷生活を経て、思いやりあふれる女性に成長。彼女自身が苦労したこともあり、いわゆるコモナーの問題に心を寄せるダイアナ妃の言葉や思いに嘘がないことが伝わっていたのだ。そのダイアナ妃にとって“もう一人の女”だったカミラ王妃のドキュメンタリーは、ダイアナ妃があまり関わってこなかった分野での王妃の活躍を紹介するのだ。庶民が抱えるトラブルや問題点に人知れず心を砕く王妃の実像は、国民からの敬愛を得るに十分だろう。
サセックス公爵夫妻への復讐も?
さらに、このドキュメンタリーは、サセックス公爵夫妻への一種の復讐となるかも知れない。『ハリー&メーガン』で王室の内情を暴露しただけではなく、回想録「Spare」では父親チャールズ国王とカミラ王妃の再婚にウィリアム王子と共に反対したと明かしたハリー王子に対して、カミラ王妃が密かに恨みを募らせているのは間違いない。ガン闘病を公表したチャールズ国王を訪ねたハリー王子を、父子二人きりで会わせなかったのはカミラ王妃の“妻としての”意地だっただろう。ハリー王子がカミラ王妃を嫌悪しているのは明らかだが、カミラ王妃もサセックス公爵夫妻を嫌悪している。この7月にはメーガン妃をインスタグラムで悪様に罵って謝罪に射込まれた作家エミリー・ギフィンをハンプトン・コート宮殿で開催された文学フェスティバル「クイーンズ・リーディング・ルーム」に招待し、感謝状を送ったことがギフィン自身のSNSで明かされたばかり。まさに、敵の敵は味方!
カミラ王妃のドキュメンタリーが放映されるのは今年の年末あたりらしいが、『ハリー&メーガン』以上のビュー数を稼ぐことができるのか? 果たして視聴率合戦の勝者はどちら?