カミラ王妃がドキュメンタリー番組の主役に。メーガン&ヘンリー夫妻への復讐か?
キャサリン妃ほどグラマラスでないためにあまり脚光が当たらないカミラ王妃だが、公務に真面目に取り組んでいるのは誰もが知るところ。チャールズ国王が闘病中の現在は、国王の名代を務めることもある。そんなカミラ王妃がチャールズ国王と結婚後に覚醒したのが、ドメスティック・バイオレンス(DV)問題だ。カミラ王妃は、ロイヤルの一員として公務に勤しむなかでDVサバイバーや遺族をサポートする慈善団体の存在を知った。成功した実業家と貴族令嬢を両親に持つ王妃にとっては、異なる世界の問題であり、ショックを受けたに違いない。しかし国民に寄り添うロイヤルとして、DV問題をリサーチし、サバイバーの支援やDVの現状を世界に伝えようとさまざまな活動を続けている。
カミラ王妃がパッションをささげるのは…
ITVの製作チームがスポットライトを当てたのは、カミラ王妃が情熱を注ぐパッション・プロジェクトであるDV問題啓蒙活動なのだ。主役はもちろんカミラ王妃だし、彼女がティーンエイジャーとDVに関連した懇談会を開いたり、バッキンガム宮殿で国際女性デーを祝ったり、避難所にたどり着けなければ命を落としていたかもしれないDVサバイバーたちと面会する様子も映し出される。しかし、王妃が最も伝えたいメッセージは、DVサバイバーや愛する人を失った家族、DVをなくすために活動している人々へのインタビューで語られる言葉だろう。「私が、私が」と前面に出るのではなく、あくまでも支援者としての立ち位置をキープしている王妃の謙虚な姿勢は、多くの人々の共感を呼ぶに違いない。
またカミラ王妃がDV問題啓蒙活動に邁進するインスピレーションの源となった女性ダイアナ・パークスさんも登場する。夫の暴力に耐えきれず別居したものの、居場所を突き止めた夫に殺害されたジョアンナ・シンプソンさんの母親だ。娘を偲んでジョアンナ・シンプソン財団を共同設立し、家庭内虐待や家庭内殺人に苦しむ弱い立場の女性や子どもたちへの貢献でCBEを授与されたダイアナさんとカミラ王妃の出会いは、2016年。慈善団体「セーフライブス」を訪れ、彼女の話を聞いたことがきっかけで、カミラ王妃はDV問題について深く考慮するようになったのだ。