小関裕太さん『小関裕太に落ちたい』放送間近!「タイトル名を自分で言うのはちょっとお恥ずかしいんですけど(笑)」|CLASSY.
映画やドラマ、舞台にバラエティ番組と幅広く活躍している小関裕太さん。日本映画専門チャンネルで、特集『小関裕太に落ちたい』が12月より2カ月連続で放送されるのを前に、2回にわたってスペシャルインタビューをお届けします。前編ではオリジナルショートドラマをはじめとする、今回の特集での放送作品について伺いました。 ――12月18日から’24年1月まで、計6作の出演作が放送される『小関裕太に落ちたい』というタイトルの特集企画。特集が決まったときの思いはいかがでしたか? タイトル名を自分で言うのはちょっとお恥ずかしいんですけど(笑)。僕はもともと1年に1回、企画から関わったものづくりをしていて、その最初の作品が今回放送される映画『Drawing Days』でした。19歳のときに撮影して20歳で発表した作品です。それ以来やってきた試みのなかで、今年はどんなものづくりをしようかと話していたとき、日本映画専門チャンネルさんから一緒にやってくださるというお話をいただいたのが企画の発端です。オリジナル作品を作りつつ今までの作品もテレビ初放送してもらえることになり、今までDVDなどを買ってコアに応援してくださっている人だけではなく、より多くの人達に観てもらえるのは感慨深いし、すごく嬉しく思います。 ――映画やドラマ、舞台だけでなく、ビデオエッセイなどバラエティに富んだ作品が揃いました。なかでも小関さんと同世代であるCLASSY.読者に特に観てもらいたい作品は? 役者としての作品からドキュメンタリーまで、いろいろあるので好みによるとは思いますが…。観てもらいたいという意味では、やはり初めて作った『Drawing Days』かな。何者でもない自分にたくさんの人が協力してくださって、すごく充実していました。僕は画家の役なんですが、等身大の姿を映画にしたいという思いがあり、当時のマネージャーさんがプロデューサーになり手作りした映画です。当時19歳だった僕は個性について考えていて、自分の持っているもの、持っていないものに対して向き合う時間が多く、10代後半から20代前半のリアルな青年の悩みを映画に凝縮できたらいいなあと思ったのが始まりでした。1時間半くらいの長編映画を6日間で撮ったんですよ。各界のプロが集まってくれたのですが、スタッフの皆さんには申し訳ないくらいのスケジュールでした。そんな中でも、事務所の新入社員の方々が研修として来てくれてカレーをみんなで作って――。みんなで温かいご飯を食べながら、有意義に撮影できるような環境をいろいろな人の手で整えてくれた。本当に温もりに溢れた現場だったなと思います。めちゃくちゃ大変だったはずなんですけど、充実感のほうが大きかったですね。 ――思い入れが強く、印象深い作品だったんですね。 完成した作品が初めて映画館で上映されたときも、ものすごく感動したんです。映画館で上映してもらうには権利や実績などいろいろ条件があることをこのときに知って。せっかく面白いと思える作品ができたのに上映してもらえないんだっていうときに、手を挙げてくれたのが新宿にあった映画館。そのときの「上映できた!」っていう感動が忘れられないですね。観てくださる方には、僕が19歳、20歳のときにこんな作品を作っていたんだっていうことも知ってもらいたいですね。