スポンサーとしてついていた!? バイクとタバコの関係
バイクにタバコのスポンサー?一体なぜ?
レースで使用されているバイクにカラーリングされているスポンサーのロゴには、さまざまなものが存在します。 【画像】「え…! こんなにあるの?」 時代によってスポンサーカラーが違うマシンを画像で見る(15枚) 今現在では、バイクのエンジンオイルやエナジードリンクなどのロゴが入ったレーシングマシンを多く目にしますが、ロードレースが大ブームとなっていた80年代から90年代は、多種多様な企業がレーシングチームのスポンサーをしていました。実際、バイクと関係がないような化粧品メーカーやアパレルメーカーなどが、スポンサーとしてついていることもあったようです。
中でも、タバコメーカーのロゴやカラーリングがされたレーシングマシンは非常に多く存在したため、「バイクレースといえばタバコのスポンサー」というイメージを抱いている人も少なくはないのではないでしょうか。 それだけたくさんのタバコメーカーがスポンサーについていたということになりますが、そもそもなぜ、タバコメーカーがレーシングチームのスポンサーとなることが多かったのでしょうか。 実は、タバコメーカーがレーシングマシンのスポンサーとして力を入れることになった背景には、ヨーロッパでおこなわれていたタバコの宣伝への規制が深く関係しているようです。 ヨーロッパでは、50年代頃からタバコに関する宣伝が規制されており、テレビや新聞などで広告を打ち出すことができなくなっていたそうです。 そうした中で、宣伝規制がかかっていない上に絶大な人気を誇っているレーシングマシンに目をつけたタバコメーカーは、レーシングチームのスポンサーになってバイクにタバコのカラーリングをして宣伝効果を上げようと考えたとのこと。 これが、タバコメーカーのスポンサーカラーが始まったきっかけとなり、瞬く間にレース界に広がったようです。
タバコのスポンサーカラーのバイクといえば、今でも根強い人気を誇るホンダの「ロスマンズ」が挙げられます。そしてヤマハといえば「マルボロ」と言う人も多く、「ラッキーストライク」に至っては多数のバイクメーカーをスポンサーしていたという経歴も。 レースを観ると必ず目に入ってくるという点からも、「レース又はバイクといえばタバコのスポンサーカラー」という関係を深く脳裏に根付かせている理由であると考えられます。 また、バイクレースのスポンサーについているタバコメーカー数は、先に挙げたメーカー以外にも非常に多くあるという点からも、タバコの宣伝規制がかかっていないレーシングマシンへの広告に、各タバコメーカーは非常に力を入れていたということがうかがえます。