王者Netflixの“隙”、忍び寄る2番手U-NEXT オリジナル無しの逆張り戦略
ポイント付与でリピーターを離さない
数々の施策をバックアップするのが、一度、契約した利用者をつなぎ留め続けるもともとの仕組みだ。とても“強固”で、解約率の低さには定評がある。 利用料金は月額2189円(税込み)と競合に比べて割高ながら、雑誌読み放題(電子書籍)やU-NEXT内で使えるポイント付与という特典が利用者の心をつかんでいる。しかもこのポイントは電子書籍の購入にも使えるため、利用者によっては割安感がぐっと増す。 海外勢に対して、いわば「弱者の兵法」を駆使しながら勢いづくU-NEXTだが、この現状を当事者はどう見ているのか。 「まだまだで、到達度は70点くらい。強みを生かしながら、競合との差別化を進めていきたい。プレミアリーグとの契約でライブコンテンツを強化できたので、まずは会員数500万人を目指す。それを超えると新たなステージが見えてくると思う」(堤氏)
半澤 則吉