メルセデス・ベンツはこの顔じゃないと! EQSが伝統の横基調グリルを採用するマイナーチェンジを実施
バッテリー容量のアップで航続距離を拡大
メルセデス・ベンツの最上級電気自動車=バッテリーEV(BEV)セダンである「EQS」が、このほど、ドイツ本国でマイナーチェンジを受けた。 【写真45枚】マイナーチェンジで横桟グリル+スリーポインテッドスターのマスコットを備えたメルセデス伝統のフロント・マスクを得たメルセデス・ベンツEQシリーズのフラッグシップ・サルーン。「EQS」の詳細画像をチェック ◆メルセデスらしい堂々たる顔つき 外観で目を惹くのはフロントまわり。EQシリーズの特徴となっているブラックのラジエターカバーを刷新。メルセデス伝統の横桟のクロームメッキを追加することで、堂々たる顔つきに変身した。ヘッドライトとシームレスにつながった造形により先進性とクオリティアップが図られている。また、ボンネット上にはスリーポインテッド・スターのマスコットが新設されている。 ◆インテリアもクオリティアップ インテリアのクオリティアップも図られている。Bピラーのエアコン吹き出し口にはメッキクロム製フレームを採用。後席の追加クッションにナッパレザーを使うなど、質感と快適性の向上が盛り込まれた。 オプションのエグゼクティブシート付き「リア・コンフォート・パッケージ・プラス」には後席右側にフットレストが追加された。また、助手席は前方に倒すことが可能で、さらにリアシートのバックレストは38度までリクライニングができる。そのほか、オプションで「シートヒータープラス」や「ネック&ショルダーヒーター」も用意する。 ◆航続距離は800kmを超える 性能面では、BEVで重要ある航続距離の伸長がトピックス。バッテリー容量は108.4kWhから118kWhに増やすことで、「EQS 450 4MATIC」は11%以上伸び、717kmから799kmに。「EQS 450+」の航続距離は800kmの大台を超えるなど、一充電あたりの航続距離は683~822kmへと延長することで、ロングドライブへの対応力が磨かれている。 先進安全装備のアップデートも図られている。「ALC」(オートマチック・レーン・チェンジ)機能により、2車線以上の高速道路で車線変更をサポート。この自動車線変更は、アクティブ・ステアリング・アシスト付き「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」の一部になる。 日本ではEQSでトレーラーなどを牽引するニーズはないだろうが、4MATIC仕様の牽引力が750kgから1700kgに向上している。 ドイツ本国では2024年4月25日から受注が開始され、装備の充実化にもかかわらず、基本価格に変更はないとアナウンスされている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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