「もっと寒く」干し柿ゆらり 22日は「小雪」
きょう22日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」で、わずかな雪が降る頃とされる。北奥羽地方にも本格的な冬が近づく中、南部町では「妙丹柿」を使った干し柿作りが盛んに行われている。21日、同町鳥舌内の農業大向光嘉さん(78)のビニールハウスには、鮮やかなオレンジ色の果実が、のれん状に幾重にも連なり、寒風に揺られていた。 大向さんによると、今年は猛暑の影響で柿の数が平年の3割増しで小粒傾向だったが、秋も気温が高めで推移したため球伸びが進み、収穫量は平年並み。13日から作業を始めており、来月10日には約20万粒全てを干し終わる予定だ。 来年1月下旬に八戸中央青果に出荷するほか、今年から町のふるさと納税の返礼品となったため、全国に向けて順次発送される。大向さんは「種がなく、食べやすいのが売り。気温が低いほど甘みが凝縮されるため、もっと寒くなってほしい」と天に祈った。
デーリー東北