プロへ躍動 プリ・ド・カナザワ開幕 バレエシューズ部門で竹田さん、福田さん1位
第8回全国バレエコンクール「プリ・ド・カナザワ2024」(北國新聞社、富山新聞社主催)は15日、金沢歌劇座で2日間の日程で開幕した。14都府県から過去最多の193人がエントリーし、107人が16日の決選に進んだ。高校3年生以上の出場者は、協力バレエ団と入団交渉する権利を得られる「プリ・ド・カナザワ賞」が懸かり、憧れのプロの舞台を目指し、華麗に技術を競い合った。 【写真】バレエシューズ部門で1位に輝いた竹田さん(右)と福田さん 4部門で予選が行われ、小学生(4~6年生)で32人、中学生で49人、高校生で20人、シニア(高卒~29歳)で6人が通過した。石川からは32人、富山からは19人が選ばれた。 審査前の緊張した空気の中、出場者は舞台上で手足の動きを入念に確認。本番では「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「海賊」などの演目で軽やかなステップや跳躍を見せ、規定時間の3分の中で表現力を競った。 協力バレエ団の谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、バレエシャンブルウエスト、牧阿佐美バレヱ団(五十音順)の各指導者や芸術監督ら8氏が技術や芸術性を総合的に審査した。 16日午前10時からの決選では、予選と同じ演目をもう一度披露する。高校3年生とシニアの部から、特に優秀と認められた出場者に「プリ・ド・カナザワ賞」が贈られ、協力バレエ団と入団交渉する権利が与えられる。入場料は全席自由で、1500円となる。 日本バレエ協会、石川県、金沢市、一般財団法人県芸術文化協会、県洋舞連盟などが後援する。 従来の4部門に加え、裾野拡大を目的に経験の浅い小学2~6年生を対象に今年新設された「バレエシューズ部門」では小学2・3年の部で竹田至佑(しゅう)さん(8)=高岡市=、小学4・5・6年生の部で福田莉々夏さん(12)=金沢市=が1位に輝いた。 竹田さんは「将来は世界的バレエダンサー熊川哲也さんのようになりたい」と語り、プリ・ド・カナザワの舞台が夢だったという福田さんは「緊張したけど、舞台に出た瞬間に力を出し切れた」と手応えを語った。 【バレエシューズ部門】◇小学2・3年生 (1)竹田至佑(高岡市・和田朝子記念Air Ballet Studio)(2)中村茉歩(長野県上田市・EMUバレエスタジオ)(3)澤田理日子(高岡市・和田朝子記念Air Ballet Studio)(4)武田夏芽(富山市・夢羽美友ミュージカルスクール)(5)宮沢郁里(長野県上田市・EMUバレエスタジオ)(6)嶋田凛(富山市・Fairy Ballet Theater) ◇小学4・5・6年生 (1)福田莉々夏(金沢市・中山芽バレエスタジオ)(2)戸田裕彩(東京都文京区・高田稟子バレエ塾)(3)水口稚果子(射水市・富山シティバレエ団)、加藤夕奈(金沢市・河村クラシックバレエスタジオ)(5)村上日那夏(富山市・和田朝子記念Air Ballet Studio)(6)島田翠(富山市・和田朝子記念Air Ballet Studio)