1km長く走らされたチームも…県高校駅伝で誘導ミスの失態再び 男子3チームに県高体連が謝罪「上位に影響なし」も、2年前の反省生かせず
11月1日に行われた新潟県高校駅伝で選手の誘導ミスがあったことが7日、分かった。男子の3チームが、規定より長い距離を走る影響を受けた。主催の県高体連は当日、当該チームに陳謝。県高体連によると、結果に対する抗議は寄せられていないほか、上位争いに影響はなかったとしている。 【地図】新潟県高校駅伝のコース図はこちら 大会はデンカビッグスワンスタジアム(新潟市中央区)を発着・中継地として開催された。3キロ、2キロなどの周回コースがあり、例えば男子の6、7区(5キロ)では3キロコースを1周した後、2キロコースを1周する。 県高体連陸上競技専門部によると、誘導員が3キロコースと2キロコースの分岐点で周回遅れの選手らを振り分けて誘導しなければならないが、3チームを本来とは異なるコースへ誘導した。分岐点周辺に想定以上の応援団が集まり、大声援でトランシーバーでのスタッフ間の連絡が聞き取りにくかったことなどが要因とみられる。 県高体連陸上競技専門部は、影響を受けたチーム名などを明らかにしていない。関係者によると、1キロ程度余分に走ったチームもあるが、専門部は「正確な距離は確認が取れていない」としている。 県高校駅伝では2年前にも、男子で首位と12秒差で2位だった中越高校が全国大会出場を逃し、誤誘導があったとして県高体連に抗議文を提出。県高体連は、先導自転車の動きによって選手がコースを間違えた可能性があるとの見解を示して謝罪する問題があった。 主催者は月内の会議などで今回の事案を報告し、対策を検討する。県高体連陸上競技専門部の和田紀明委員長は「大変申し訳ない。2年前の事案を受け対策は講じてきたが、(2年前とは)異なるミスがあったことを真摯に受け止めて対応したい」としている。