晩秋も防災対策を忘れずに…ハザードマップの確認やマイ・タイムラインの作成、風邪やインフルエンザなど感染症対策への備えもしておこう
秋冬の災害への備え 寒さ対策必須!
災害への備えとして、家の周囲などの安全確認を行っておこう。冬場でも非常に発達した低気圧の影響などで暴風が吹くこともある。暴風警報や暴風雪警報が発表される可能性がある場合は、飛ばされそうなものはしっかり固定しておくと安心だ。 また、停電や断水に備えて非常用の備蓄品を準備しておこう。特に、秋から冬にかけては気温が下がるため、電力が止まると暖房器具が使えなくなり、室内が急速に冷え込むことがある。 電気を使わない暖房手段として、石油ストーブやガスストーブを準備しておくと良さそうだ。ただし、これらを使用する際は換気を十分に行い、一酸化炭素中毒に注意する必要がある。また、厚手の衣類や毛布、寝袋、カイロ(使用期限を確認しておこう)を用意しておくと、停電中でも寒さをしのぐことができる。
風邪やインフルエンザなど感染症対策も忘れずに
秋以降はインフルエンザや風邪、さらには近年の新型コロナウイルスの流行シーズンでもある。秋冬の防災対策は気象災害や寒さ対策に加え、感染症対策も考慮する必要がある。避難所に行く場合や、多くの人と接触する場面では、感染症対策をしっかり行おう。 避難所では、多くの人が集まるため、感染リスクが高まる。避難袋には、マスクやアルコール消毒液、体温計なども入れておくと良さそうだ。 また、災害時には体調を崩しやすくなるため、日頃から免疫力を高めるための健康管理も重要である。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけることが、感染症に対する抵抗力をつけることに繋がりそうだ。
自然災害による不測の事態に備える
日本は災害大国であり、予測が難しい自然災害にも備えることも重要だ。例えば、急な大雨や地震、津波などが発生した場合でも、冷静に対応できるように日頃から防災意識を高めておくことが大切である。 家の中でも安全な場所を確認しておくことも忘れてはいけない。地震に備えて、倒れやすい家具などは固定しておくなどの対策もしておこう。また、もし家の中にいるときに地震が発生したら、倒れそうな家具や家電製品がない場所に避難することだ。平時から安全そうな場所を確認しておくことが大切である。実際、どこで災害に遭うか分からないが、様々な想定や備えをしておくことで、自分や周りの人の命を少しでも守る行動をとりたい。 【執筆:日本気象協会】
日本気象協会