米競馬の祭典に日本馬19頭が10レースに大挙出走! 最注目のBCクラシックで頂点を狙う日本の強力布陣を占う【ブリーダーズカップ/前編】
フォーエバーヤング、ウシュバテソーロ、デルマソトガケの3騎が出陣
日本時間の11月2日、3日の早朝に米国競馬の祭典、ブリーダーズカップ(G1レース14競走、以下「BC」と表記)が、昨年に続き米カリフォルニア州にあるデルマー競馬場で開催される。 【動画】BCクラシック&BCターフの参考レース 日本馬は10レースに19頭が大挙出走。そのうち馬券が発売されるのはすべて3日に開催される4レース。ただし、馬券を発売予定のBCフィリー&メアターフに出走予定だった今年のマーメイドステークス(GⅢ)の勝ち馬アリスヴェリテ(牝4歳/中竹和也厩舎)は、こちらを取り消して、同日のBCディスタフへ出走することになった。ちなみにディスタフは馬券発売なし。BCフィリー&メアターフは日本馬の出走はなくなったが、馬券は予定通りに発売される。 【BCクラシック】 なかでも注目を集めるのは、総賞金が700万ドル(約10億5000万円)に増額されたメイン競走の「クラシック」(ダート2000m)だ。ここには昨年のドバイワールドカップ(G1)覇者のウシュバテソーロ(牡7歳/美浦・高木登厩舎)、昨年の本レース2着馬のデルマソトガケ(牡4歳/栗東・音無秀孝厩舎)、ケンタッキーダービー(G1)3着のフォーエバーヤング(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)という強力布陣で敵地デルマーへと乗り込んでいる。 ではまず、英国のブックメーカー大手、ウィリアムヒル社のオッズを見てみよう(10月29日現在。左端の数字は人気) 第8競走「BCクラシック」 1. シティオブトロイ(愛) 2.62倍 2. フィアースネス(米) 5.00倍 3. フォーエバーヤング(日) 6.00倍 4. シエラレオーネ(米) 13.00倍 5. ウシュバテソーロ(日) 15.00倍 ――――――――――――――――― 13. デルマソトガケ(日) 51.00倍 JRAプール(JRA独自の馬券発売)では1番人気が予想されるフォーエバーヤングだが、ブックメーカーの付けたオッズは6倍で3番人気。ウシュバテソーロが5番人気の15倍で、デルマソトガケはオッズ51倍の13番人気と低評価になっている。JRAプールでの日本馬の人気は過剰投票だと思うことが多いが、3頭ともが展開ひとつで勝負になると見る筆者にとって、今回のブックメーカーの評価は不当に低いと感じる。何ならブックメーカーで3頭の馬券を買いたくなるほどだ。
【関連記事】
- 米ダート最高峰の舞台で僅差の激走を見せたフォーエバーヤングの底力に感服。頂点逃すも、日本競馬にとって大きな足跡残す【ケンタッキーダービー】
- 「日本の競馬ファンのアイドル」藤田菜七子元騎手の電撃引退に英紙が異例特集! 恩師が明かした「引退届を泣きながら書いていた」に衝撃隠せず
- 騎乗停止の藤田菜七子、“スマホ持ち込み問題”でネット上は意見百出「公営ギャンブルである以上ルールが厳しいのは当たり前」「今の時代スマホ禁止って難しい」
- 「嘘でしょ!?」「ガッカリ」JRAが藤田菜七子騎手を騎乗停止処分。複数回にわたり調整ルーム内でスマホ使用する衝撃事実に落胆の声止まず
- 初挑戦から55年、またも跳ね返された凱旋門賞の高くぶ厚い壁。エルコンドルパサー、オルフェーヴルにあってシンエンペラーに足りなかった“アウェー克服スキル”