「連日ご苦労様です」年の瀬に大物続々加入 巨人、大補強の狙いを分析
ソフトバンクから巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手(32)が26日、都内のホテルで入団会見に臨んだ。推定5年15億円の大型契約で、背番号は阿部慎之助監督(45)の現役時代の「10」を継承。残留か移籍か悩んだ中で決断の決め手は「阿部監督です」と告白。少年時代から憧れの存在だったと明かすなど、同席した指揮官の隣でアベ愛を赤裸々に語り新天地での挑戦に向けた決意を示した。 * * * * 甲斐の入団会見に同席した阿部監督は、冒頭あいさつで「連日みなさんご苦労様です。今日は今年最後のビッグニュースになると思います」とコメントした。前日、25日は前楽天の田中将の入団会見。年の瀬に大物が続々とチームの一員になった。 「この戦力で来年勝てるかと言ったら勝てないと思う。優勝したからこそ補強って必要」。4年ぶりリーグ優勝を果たすも、CS最終ステージでDeNAに敗戦。来季の日本一達成のため球団は積極的に動いた。 DeNAから自由契約になった左腕・石川を獲得してリリーフ強化。加入は実現しなかったとはいえ、阪神・大山、ソフトバンク・石川のFA獲得レースに参戦した。現役ドラフトでは日本ハムの田中瑛を指名して先発の競争が激化。 急展開を見せたのは12月中旬以降。前中日の守護神・マルティネスと4年総額50億円以上の超大型契約を結び、5番打者候補として米マイナー3Aでトリプルスリーの経験があるキャベッジを獲得した。田中将と1年契約の推定年俸1億6000万円プラス出来高で契約し、甲斐もFA移籍。大補強で戦力は厚みを増した。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)
報知新聞社