養育費を受け取っている人はわずか28%...「離婚を考えていますが、夫が養育費をきちんと支払ってくれるか不安です。」
離婚を考えるにあたって、離婚後に夫が子どもの養育費を毎月きちんと支払ってくれるかは、今後の生活において大切な問題です。 【養育費に関する調査結果早見表】養育費を受け取っている人は何パーセント?取り決めをしていない人の理由は? ニュースなどで養育費不払い問題などを見ると、「うちもそうなるのではないか?」と心配になる方もいるでしょう。 養育費を継続して受け取れている方はどのくらいいるのでしょうか。また、離婚時に養育費の取り決めをしているケースはどのくらいあるのでしょうか。 この記事では、養育費についての実情や、公正証書を作成することの重要さについて解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
養育費を受け取っているのはわずか28%
厚生労働省の「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果」によると、元夫から現在も養育費を受け取っているシングルマザーは、わずか28.1%となっています。 シングルマザー世帯の養育費の受け取り状況は以下の通りです。 ・養育費を受け取ったことがない:56.9% ・現在も養育費を受け取っている:28.1% ・養育費を受け取っていたことがある:14.2% ・不詳:0.8% 養育費を離婚時から現在まで受け取っている世帯が28.1%、かつて受け取っていたが現在は受け取っていない世帯が14.2%。そして、養育費を受け取ったことがない世帯が56.9%と半数以上を占めています。
養育費の取り決めをしていないケースが多い
同調査結果によると、そもそも離婚の話し合いにおいて養育費の取り決めをしているケースは46.7%で、取り決めをしていないケースは51.2%となっています。 取り決めをしなかった理由として、以下のような回答があります。 ・元夫と関わりたくない:50.8% ・元夫に支払う意思がないと思った:40.5% ・取り決めの交渉が面倒:19.4% ・元夫から身体的・精神的暴力を受けた:15.7% ・取り決めの話し合いがまとまらなかった:14.6% ・自分の収入だけで問題がない:7.3% ・現在交渉中または今後交渉予定:1.9% ・子どもを引き取った親が、養育費を負担すると思っていた:1.8% ・元夫に養育費を請求できることを知らなかった:0.8% 取り決めをしなかった理由としてさまざまなものがありますが、「相手と関わりたくない」、「元夫に支払う意志がないと思った」、「交渉が面倒」といった理由が多いです。 一方で、元夫から暴力行為を受けていたり、話し合いをしてもまとまらなかったりすることもあり、養育費をもらうことは簡単なことではないケースもあるようです。