アメフト・品川CCブルザイズ「CHANGEによって勝利と感動を手に入れる」
~チームの本気の「CHANGE」によって周囲への説得力が出る
ブルザイズが、今シーズン掲げた「CHANGE」について竹本氏、長谷川氏がそれぞれ感じていることもあるという。 「試合に勝つこと、お金を集めること…。全てに対して本気でコミットメントする。そこでのCHANGEが大事になるはずです。覚悟を持って本気で動いている集団だから、周囲の人々が受け入れてくれる。応援してもらえるはず。ブルザイズに関わる誰もがCHANGEしたことが伝われば、『見たい』と思ってくれるはずです」(竹本氏) 「『周囲からどう見られているか?何を伝えたいのか?』を常に考える。特に試合時のフィールドは舞台だと思います。選手、スタッフを含めたブルザイズに関わる人全てが『やり切る』ことを意識する。舞台にいる限りは最後まで堂々と振る舞いヒーローになることを目指す。そしてこの先もずっとブルザイズに関わっていきたくなる、素敵な組織へCHANGEしていきたいです」(長谷川氏)
見据えるのは組織の充実と共にX1SUPERの舞台。「X1SUPERで戦うための活動費は最低3000万円、できるなら5000万円以上が必要です」(竹本氏)という現実問題も抱える。解決へ向けてのイチ手段として、昨年に続いてのクラウドファンディング(以下クラファン)も行っている。 「ブルザイズの知名度を高めることが重要ですし、何よりもチームが勝てば数字も伸びます。昨年は負け続けていたのに、みなさんがクラファンへ協力してくれて本当に感謝しました。今年は勝ち続けるので、さらに応援してください」(竹本氏) 2023年秋季リーグ戦(X1AREA)は1勝6敗の成績に終わったものの、クラファンでは1,303,000円(目標額1,200,000)が集まった。そして迎えた今季初戦、9月7日の警視庁イーグルス戦(富士通スタジアム川崎)は「7-0」では勝利を収めて最高のスタートをきった。
「ブルザイズにはスポンサーも付いていますが、選手自身も部費負担をしています。(アメフトを)好きでやっているとはいえ多くのものを賭けています。そういうチームが恵まれた環境のチームを倒す。勝ったら、結構、泣けるチームなんです」(竹本氏) 多くのものを費やし本気でアメフトに向き合うブルザイズは、勝敗以上のものを感じさせてくれる。グレーター品川エリアから発信する、多くの人の心を動かす極上エンタメになる日は意外と早く来るかもしれない。 (取材/文/写真・山岡則夫、取材協力/写真・品川CCブルザイズ)
山岡則夫