米国、フーシ派のテロ組織指定を解除も-船舶への攻撃停止が条件
(ブルームバーグ): イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海周辺を航行する船舶への攻撃をやめれば、テロ組織の指定を解除することも米国は検討すると明らかにした。
米国のレンダーキング・イエメン担当特使は3日、「外交による出口を見いだせることが自分の願いだ」とオンラインで開いた記者会見で発言。「それは対立を緩和させ、最終的にはテロ指定を撤回することができるようになり、フーシ派の軍事拠点に対する攻撃も当然終わらせる方法を見いだすことだ」と続けた。
米国は3カ月近くにわたりイエメンのフーシ派拠点への空爆を続けてきたが、特使の発言はバイデン政権が再び外交手段に傾いていることを示唆する。米政府はフーシ派の軍事能力を弱めたと主張するものの、フーシ派による船舶へのミサイルやドローンでの攻撃はやんでいない。
ブルームバーグ・ニュースは会見後、フーシ派に船舶への攻撃を停止する代わり、テロ組織指定を解除する提案を米国は持ちかけているのかと質問した。これに対してレンダーキング氏は、「それを確かに検討はするだろうが、自動的なものではないと思う」と述べた。
原題:US May Revoke Houthi Terrorist Label If They Stop Ship Attacks(抜粋)
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Sam Dagher