新天地でも目標は「優勝!」…15回目の開幕に迎える渡嘉敷来夢が現状を語る
7月13日、京王電鉄 presents #Wリーグサマーキャンプ 2024 in 武蔵野の森がスタート。Wリーグ14チーム、社会人推薦4チーム、招待2チームの計20チームが参加し、3日間にわたり交流戦を行う大会だ。 初日の第2試合に登場したのがアイシンウィングス。シーズンの開幕を前にENEOSサンフラワーズから渡嘉敷来夢と岡本彩也花が加入したことで、注目を集めている。この試合では、インドネシアからの招待チーム、スラバヤ フィーバーと対戦し、101-55で勝利した。 コンディション調整中の渡嘉敷と岡本は試合に出ることはなかったが、試合前からチームメートにドリンクを渡したり、シュート練習ではリバウンダーに立つなどしてチームをサポートする姿を見せてくれた。 試合後、その渡嘉敷が取材対応。現在のコンディションや今シーズンの目標について答えてくれた。 「チームと一緒に行動はしていて、練習でもアップやトレーニングには参加していますが、まだ全部のメニューには入っていません。チームはサマーキャンプが終わると一旦休みに入るので、それが明けてから上げていきますから、7月の下旬か8月の上旬に私と岡本は本格的に合流できると思います」。 早速、現在の状況を聞くと、今度の予定まで教えてくれた。コンディションとしては特に問題がある個所を抱えているわけではなく、例年どおりに準備を進めているという。ユニフォームのカラーはイエローからブルーに替わったが、シーズンの開幕に向けて順調のようだ。 「梅嵜(英毅ヘッドコーチ)さんには『もう少し遅くてもいいよ』と言われていますが、8月中旬ぐらいにはすべての練習に参加していたいと思います。やっぱりみんなとどれくらい一緒にバスケができるかが大切で、その時間が長ければ長いほどいいと思ってます」 移籍初年度ながら、岡本といっしょにサブキャプテンを務める。「野口(さくら)が初めてキャプテンを務めるので、まずはそれをサポートしながらですね。私たちにはいろいろな経験がをしてきていますが、だからと言ってそれを押し付けるのではなく、一つの案として伝えていければと思っています」と、謙虚な姿勢を崩さないい。 ただ、アイシンとしては数多くの激戦に勝利して獲得した優勝の経験などを吸収したいはず。それに対して、「自分がどんなに活躍してもチームが勝てなかったら意味がないんです。チームの勝ちをみんなでどんどん経験して、全員で経験値を上げていきたいんです。そうすれば優勝の二文字が見えてくるはずです」と、自らの姿勢を話してくれた。 この言葉どおり、今シーズンの目標は優勝だという。 「去年チームの目標がベスト4だったのに対して、結果はベスト8。やっぱり目標はこう大きく、言い続けること、思い描くことが大事だと思っているので、そこは貫きたいなと。やっぱり自分は優勝しか目指してないので、そのために移籍をしてきています。だからそこはブレずに優勝を狙う、そしてみんなと勝利を味わいたい、勝っていきたいです」 取材の冒頭、「試合で声出しすぎちゃって酸欠気味です」と、笑顔を見せていた渡嘉敷。15回目のWリーグ開幕を控えるベテランは、ますます元気だ。でも、そこに変な力みがないところが、また渡嘉敷来夢と言えるだろう。 文=入江美紀雄
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