旬はいつ?夏におすすめのレシピは? ナスにまつわる疑問【みんなのハテナ】
KSB瀬戸内海放送
Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。 今回はどんな調理法でもおいしい!万能野菜、ナスのハテナです。 【写真】夏におすすめの「ナスそうめん」
香川県三豊市高瀬町の産直市場「良心市たかせ」です。市場の中央のスペースにあるのはやっぱりナス! 代名詞の千両ナスを始め、まっすぐ伸びた長ナス、ぷっくらした三豊ナス、存在感たっぷりの白ナスなどいろいろな品種が並んでいます。 (お客さんは―) 「(ナスは)万能、煮ても良し焼いても良し」 「利用はよくする。ナス自体が好きだから」 「肉厚でプルっとして、シャキシャキしているのがおいしい」 千両ナスを育てる丸亀市のナス畑を訪ねました。収穫しているのはナス農家の原純平さん。この畑では1日に1500個ほどを収穫できるそうです。 (ナス農家/原純平さん) 「毎日きれいなナスを見ると頑張ったかいがあった、管理を徹底したかいがあったと、しんどいがそれが楽しみの一つ」 原さんは2023年まで東京の医薬品会社で営業をしていましたが、JA香川県のインターン制度で農家になりました。 (ナス農家/谷本公紀さん) 「指導したことを吸収してどんどんやってくれるので、もしかしたら今後、香川県農業を担うようなすごい若者になるんじゃないかなと期待している」 野菜も新人農家も育てる谷本公紀さんにナスのハテナを伺いました。 ■ナスの収穫のタイミングは?(新見市 こにーみ 39歳) (ナス農家/谷本公紀さん) 「(千両ナスは)大体12~14cmぐらいが一番の食べ頃ということで、それを目安に収穫してもらったらいい。木につけっぱなしにしたらいくらでも大きくなるが、中に種がいっぱい入っているとかそういうのがあるので」 ナスは水分が90%以上を占めていて、食べると「体温を下げる」効果があるそうです。 猛暑が続く2024年の夏、畑では夕方に水を引き、水分が不足しないよう細心の注意を払っています。 (記者リポート) 「千両ナスの収穫作業を体験させてもらいます。このへたの上を切るのではなくて、枝ごと収穫します。なぜかといいますと、次の芽が出て花が咲いて実がつくのを助けるためにこういった収穫作業を行います」 ■ナスの旬は夏ですか?秋ですか?(丸亀市 いつかの少年 57歳) (ナス農家/谷本公紀さん) 「正直どちらもおいしいと思う。ものがきれいなのは夏。今の方が最短で大きくなるので傷もつきにくいし、光沢がものすごくいいのも今の時季(夏)。9、10月になってきて温度が下がりだしたら若干成長が緩やかになる。皮はちょっと硬くなるが実がものすごく詰まってくる。肉質が緻密」 夏ナスも秋ナスもそれぞれ特長があり、優劣つけがたいそうです。 ■秋ナスは嫁に食わすな、と言いますが?(香川・まんのう町 しのぴー 56歳) (ナス農家/谷本公紀さん) 「一つはおいしいから食べさすなという意地悪、もう一つは息子の奥さん(嫁)が大切だとナスは体を冷やしてしまうので、あまりいっぱい食べてはいけませんよと奥さんをいたわった話と2種類ある」 「(Q.谷本さんの場合は?)当然、奥さんをいたわった話と思っている(Q.本当ですか?)本当です」 ■天ぷら、炒め物、漬物などどんな料理でも使えるナス。夏に合うナスレシピを教えてください。(総社市 キノリ 41歳) JA香川県の飯南地域女性部の部長、三原典子さんがおすすめするのは「ナスそうめん」! おいしい作り方を紹介します。 まず、千両ナスを縦に半分に切り、味が染み込みやすいように切れ目を入れます。そして冷水にさっと漬けます。その後、強火でナスを炒め、きれいな焼き色を付けます。 (JA香川県飯南地域女性部/三原典子さん) 「(Q.夏と秋で色の出方は違う?)違う。もう少しするともっと黒くなる。秋になってくると」 だしでナスが柔らかくなるまで煮て、砂糖、みりん、しょうゆで味を調えます。最後に油あげとそうめんを入れて煮込む、昔ながらの料理です。 そうめんがだしを吸ったら、ショウガやネギなど薬味を加えて完成。主食にも、おかずにもなる夏おすすめの料理です。 (JA香川県飯南地域女性部/三原典子さん) 「今はクーラーの中でいるので(冷えた体を)温めるのはこれが1番いい。温かくしたものを即食べていただきたい」 (記者リポート) 「温かいままいただきます。本当においしい、柔らかくて。(ナスが)とろっとろ、ほんのり甘辛くて本当においしい。そうめんと合いますね」 他にも、ナスの中華和えや煮びたしもおすすめ。水分たっぷりのナスで、まだまだ続く暑い日を乗り切りましょう!
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