“漫画の神様”手塚治虫の挑戦と情熱を、神田阿久鯉が令和の講談で熱演!
NHK総合で12月21日放送の「熱談プレイバック」(午後11:00)では、「講談で語る!手塚治虫の感動人生!」を放送。6月放送の第1弾「千代の富士」に続き、「手塚治虫」を取り上げる。 若者を中心に人気を集める「講談」。熱い人間ドラマを描くその話芸が注目を浴びている。そんな講談と貴重なアーカイブ映像を融合させ、憧れのヒーローや感動の出来事を「新しい昔話」として描く番組が「熱談プレイバック」だ。
日本が世界に誇る「マンガ・アニメ文化」。その基盤を築いたのが「マンガの神様」手塚治虫。彼の人生は挑戦の連続だった。18歳で発表した「新寶島」で「誰も見たことのないマンガ」を目指し、「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」などのヒット作を次々と世に送り出した。さらに、34歳のときには、不可能と言われた毎週放送の30分アニメを「鉄腕アトム」で成功させ、アニメ制作に革命を起こした。
しかし、その輝かしい道のりの中で、劇画という新しいジャンルが登場し、「手塚漫画は古い」と言われ、連載の打ち切りやスランプを経験。そんなスランプに陥った手塚が苦悩の末に放った逆転ホームランこそ、あの天才外科医を主人公にした「ブラック・ジャック」だった。
どんなときも「自分こそが1番!」であろうとし、60歳でこの世を去るまで漫画やアニメを生み出し続けた執念の人、手塚治虫。彼の一代記に挑むのは、実力派講談師・神田阿久鯉。師匠である人間国宝・神田松鯉譲りの迫力ある高座と、スタジオの巨大な壁に投影された貴重なアーカイブ映像を背に、練り上げた講談を披露。胸を熱くする語りと映像の融合で、手塚治虫の挑戦と情熱を令和によみがえらせる。
神田阿久鯉は、「第1弾の『昭和の大横綱・千代の富士』に続き、今回も講談を披露させていただきます。スタッフの方に『第2弾は手塚治虫さんです!』と言われた時、正直『これは大変だぞ…』と思いました。講談には漫画家が登場する話がないので…」と新たな挑戦だったと振り返る。しかし、「ですが『熱談プレイバック』が第3弾、第4弾と続くように、頑張らせていただきました。応援よろしくお願いいたします!」と意気込みを見せた。