施設での高齢者虐待が過去最多 前年の3倍近くに 背景に深刻な人手不足か 山梨
昨年度、県内の高齢者福祉施設で起きた虐待事案は前の年の3倍近い14件に上り、過去最多となったことが分かりました。背景には深刻な人手不足があるとみられています。 【写真を見る】施設での高齢者虐待が過去最多 前年の3倍近くに 背景に深刻な人手不足か 県によりますと、昨年度、県内で認定された高齢者の虐待事案は106件でした。このうち、高齢者施設の職員による虐待は14件で、前の年を9件上回り過去最多となりました。内訳は身体的虐待が9件、心理的虐待が6件などとなっていて、県は深刻な人手不足を背景にした職員の負担やストレスの増加が影響したとみています。 残る92件は家族などによる虐待で、介護放棄による死亡事例も1件あったということです。 一方、県内の障害者福祉施設でも昨年度、7件の虐待事案が認定され、過去2番目の多さとなりました。虐待が疑われる通報件数も増えていて、内容は「命令口調で指示をする」「頭をたたく」などの心理的、身体的な虐待がほとんどだということです。 県は「監視の目が強まっている」と指摘し、施設側を指導して再発防止を求めています。
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