バイク担いで走るって嘘だろ? ハード過ぎるスパルタンな自転車競技「シクロクロス」がガチでヤバいレースだった
年々注目度を高めている自転車競技。世界最大規模でおこなわれる国際大会「ツール・ド・フランス」でおなじみの「ロードレース」や、2021年開催の東京オリンピックでフリースタイル競技が新たに追加された「BMX」など、さまざまなジャンルがあります。なかでも過酷な競技として知られるのが「シクロクロス」。いったいどのような魅力のある競技なのでしょうか? 【写真】過酷過ぎるシクロクロスの模様をチェックする(全7枚)
コースがとにかくハード!
シクロクロスは、1周が2.5~3.5キロほどのコースを周回する自転車競技です。選手が一斉にスタートし最終的な着順を競うスポーツではありますが、コースの周回回数はあらかじめ決められていません。レース開始後もっとも速い選手の周回タイムをもとに、競技時間が30~60分ほどになるようゴールまでの周回回数が設定されます。 コースは舗装された走りやすいゾーンばかりではなく、柵をはじめとした人工的な障害物や未舗装部分も入り混じっているのが特徴。急な坂道、砂地、階段といった自転車では走れないような場所では、自転車を降りて自分の足で走ることになります。なかにはおよそ8~10kgあるバイクを担いで進むことを要求されるゾーンもあるので、ハードさが際立つ競技と言えるでしょう。 またレース中はピットエリアへ入り、ピットクルーに機材を交換してもらうことが可能。泥や雪といった路面状況に合わせて数種類のタイヤを使い分けることも、シクロクロスの面白さのひとつです。
1900年代初頭のフランスで生まれたスポーツ
シクロクロスの歴史は非常に古く、1902年にフランスで世界初の国内選手権が開催されています。1950年には同じくフランスにて世界選手権がおこなわれ、1976年からはジュニアカテゴリーも追加されました。 シクロクロスはヨーロッパで生まれたスポーツですが、実は日本の埼玉県でも40年ほど前から親しまれています。また1996年1月には雪の降る長野県原村で、全日本選手権の第1回大会が開催されました。その後は京都、大阪、栃木、愛媛などさまざまな地域で開かれています。