予選突破へ大崩れはできない中野。４日目は機敏な攻めで上位進出を目指す（カメラ・田代　一郎）

◆スカパー！・ＪＬＣ杯ルーキーシリーズ第１６戦（１０月１９日、ボートレース鳴門・３日目） 　痛恨のスタート遅れだった。６号艇の３日目４Ｒは積極的に動いて４コースのスローに合流した中野仁照だが、コンマ３５で行き場が消えた。「起こしで鳴いた…。でも、みている人には関係ないし、自分に怒りが出ます」と厳しい表情。 　それでも、バック後方の位置から道中で追い上げて４着同着まで成績を押し上げた。「走り出したら足はいい。後方から前へ進んでいた。でも、（４日目は）気温が下がるようだし、調整は必要でしょう」とレース後はペラ調整スペースに直行して妥協なく作業に取りかかった。 　メキメキと力をつけている愛知支部ヤングの一人。前期で初のＡ２級昇格を決めると、今期は６点をはるかに超えるハイアベレージで飛ばしており、Ａ１ランカーに素早く駆け上がる態勢を整えている。そして、先月の蒲郡ルーキーシリーズでは自身の初優勝も飾っていて、より高いステージの活躍も期待できそうな雰囲気が出てきた。 　Ｆハンデを抱えているだけに「スタートは課題です」と割引材料はあってもカバーできる機力はあり「このエンジンならもっといい成績を取らないといけないですね」。３日目終了時点で得点率１２位と勝負駆けの位置だが、地力と機力を加味すれば予選突破のハードルは楽に越えてきそうだ。（田代　一郎）