裸の画像URL文書を勤務先に送付は無罪 裁判官「語らいの場…」 不正アクセスは有罪 那覇地裁 沖縄
2021年3月、被害者のブログに不正にアクセスしたなどとして不正アクセス禁止法違反の罪などに問われた被告(48)の判決公判で那覇地裁(加藤貴裁判官)は28日、同法違反で罰金30万円の有罪判決とし、県迷惑行為防止条例違反(反復したつきまとい等の禁止)の罪について無罪を言い渡した。 知人の女性につきまとい、ストーカー行為の疑いで30代男逮捕
判決文によると、被告は17年7月、青年海外協力隊として派遣された国で被害者と知り合った。帰国した被害者が派遣国滞在中に紛失したスマートフォンを入手。スマホに保存されていた被告を揶揄(やゆ)する友人とのやり取りを目にし、「仕返し」のためにブログに不正アクセスした。 23年12月には、被害者にメールを送信したほか、スマホに保存されていた被害者の裸の画像が掲載されたウェブサイトのURLが記載された文書を被害者の勤務先に郵送したとしている。 加藤裁判官は、不正アクセスを有罪とした上で、県迷惑行為防止条例違反に問われたメールの送信や文書の郵送については、「語らいの場を得るべくなされたものとみる余地がある」などと判示し、「犯罪の証明がない」として無罪とした。 那覇地検の小玉大輔次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。
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