北海道で大量発生「オオズワイガニ 」めぐり、国・鳥取県が異例の要請…メスを「親がに」として販売しないで 地元の特産ズワイガニのメス・親がに「値崩れ」にも懸念の声
「オオズワイガニ」と言えば… 北海道立総合研究機構 栽培水産試験場の担当者 「地元で刺し網という漁具でカレイとかを捕っているのですが、オオズワイガニがかかることで、カレイが捕れなくなってしまいます」 オオズワイガニは現在5種類確認されているズワイガニのうちの一種。見た目こそズワイガニ(松葉がに)にそっくりですが、松葉がによりも甲羅が大きく脚が太いのが特徴で、実は全くの別物です。 去年、北海道の一部地域で大量発生し、網にからまったり切ったりして、北海道の漁業に深刻な被害をもたらしました。 北海道は駆除目的で特別採捕許可を出しましたが、あまりに捕れすぎるため地元の直売所で1杯150円で販売。すると激安ガニとしてニュースにも取り上げられ、厄介者から人気者に変身しました。 そして、今年5月に鳥取県内のスーパーで販売されていた「親かに」は、このオオズワイガニのメスだったのです。 オオズワイガニは冬以外も捕っているため、山陰では「親がに」を捕っていない時期も、新鮮なカニが店頭に並んでいたというわけです。 仕入れ業者 「北海道の漁協さんの方から、処理しきれないくらい捕れているので、親がにとかを扱われている鳥取でも売ってくれないかってことで」 オオズワイガニを扱う北海道の漁協によりますと、そもそも北海道ではメスのカニを食べる文化があまり根付いておらず、オオズワイガニのメスもオスと同様、一定数の水揚げがありますが道内ではあまり売り物にならないと言います。また、鳥取県のほかに石川県などからも引き合いがあり、オオズワイガニのメスを道外に出荷したそうです。 こうした状況に、国が動きました。 先月15日、消費者庁や農林水産省、水産庁が連名で、この「カニ」について、各都道府県と各政令指定都市、各業界団体に適切な表示をするよう要請。先月30日には鳥取県から県中西部の、今月8日には鳥取市から県東部の水産取扱業者やホテル・旅館に同様の要請が出されました。
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