南京事件87年で追悼式典 日本人学校は登校取りやめ 中国
【上海時事】中国は13日、旧日本軍による南京事件から87年を迎えた。 この日は2014年から「国家哀悼日」に指定されており、江蘇省南京市の大虐殺記念館で追悼式典を挙行。在中国日本大使館は反日感情が高まりやすい日だとして、在留邦人に注意を喚起しており、中国(香港を含む)にある日本人学校12校のうち、7校が休校し5校がオンライン授業に切り替えた。 式典には今年も習近平国家主席は出席せず、対日関係に配慮した形。李書磊・共産党中央宣伝部長が演説し「歴史を心に刻むのはさらに前進するためだ」と述べ、中国の発展に向け国内の団結を訴えた。 中国では、6月に江蘇省蘇州市で日本人母子が襲撃されたほか、9月18日には広東省深セン市で登校中の日本人男児が刃物で刺され死亡する事件が発生。同日は満州事変の発端となった柳条湖事件から93年に当たる「敏感な日」で、反日感情が事件の背景にあるとの見方も出ている。