イライラを鎮めてメンタルを安定させる「食」養生 漢方では五臓六腑の「肝」を整えることを目指す
ただし、摂りすぎると胃に負担をかけたり、体を冷やしたりするので、要注意です。胃の調子が悪い人や月経中の方は控えめのほうがいいかもしれません。 このほか、セリやミント、新たまねぎ、みょうが、タケノコ、うど、ふき、新ごぼう、わらびなど、苦みのあるものもおすすめです。 一方で、控えたほうがいい飲食物は、脂の多い肉、甘いもの(砂糖)、乳製品、味の濃いものなど消化の負担になるものや、カフェイン(コーヒー、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ドリンク剤)、アルコールです。
なかでもアルコールは、体にとっては解毒すべきものとして肝が処理しますから、肝の負担は大きくなります。 特に就寝前に飲むと、寝ている間に先にアルコールの解毒が優先されて、本来なら処理しなければならない疲労物質などの処理が後回しになるので、疲れたまま朝を迎えることになります。
平地 治美 :薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表