スパコン「京」後継機の名称発表 理研が会見(全文1)高い性能と利用層拡大を表す言葉
理化学研究所は23日午後、記者会見を開き、かつて計算速度が世界一となったスーパーコンピューター「京(けい)」の後継機の名称を発表した。 【動画】スパコン「京」後継機の名称発表 理化学研究所が会見(2019年5月23日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「スパコン「京」後継機の名称発表 理化学研究所が会見(2019年5月23日)」に対応しております。 ◇ ◇
5000件以上の応募の中から選定
司会:ただ今から、ポスト「京」名称決定に関する記者会見を始めさせていただきます。本日はお忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございます。本日の進行を務めます、私、理化学研究所、広報室長の生越と申します。よろしくお願いいたします。 まず、本日の資料についてご説明いたします。ただ今お手元に本日の次第のみを配布させていただいております。詳細な説明資料につきましては、松本理事長からの説明ののちにあらためて配布させていただきます。あらかじめご了承ください。それでは名称の発表と併せまして、理事長の松本よりごあいさつ申し上げます。 松本:理化学研究所ですけど、簡単なために理研と申し上げますが、理化学研究所が開発と運用を担ってきました、スーパーコンピュータ「京」、皆さんご存じと思いますが、その「京」は2019年8月、今年度8月にその役割を終える予定でございます。 それを見越して、2014年から開発を進めています、ポスト「京」、「京」の後継機ですね。ポスト「京」については2018年度、昨年度の末に製造に着手しております。ポスト「京」では最大、現在の「京」の約100倍のアプリケーション実効性能を目指しています。また、ポスト「京」は2021年ごろから共用開始をしたいということで進んでいます。 そのような中、2019年、今年2月15日から4月8日まで、後ほど詳しくは説明、こちらからいたしますが、その間、ポスト「京」の名称の募集を行いました。今回は「京」の名称も前に募ったんですけど、そのときの2.5倍、件数でいいますと5000件以上。5000件以上という非常に多くの応募をいただきました。新しいスパコンに対する期待、国民の期待が非常に多いと重く受け止めております。この場を借りて、応募いただいた方に感謝をいたしたいと思っております。 応募をいただいたものの中から、2つの基準で委員会をつくりまして、検討していただきました。1つは世界トップレベルの研究拠点、かつスーパーコンピュータであるということを、その名前を聞いて知っていただけるというのが1つ目の条件。2つ目は日本の国内だけではなく、世界の中でとても親しみやすいなと思ってもらえるような名前、名称であること。 この2つの基準で外部有識者も含めたポスト「京」のネーミング委員会というものを立ち上げまして、そこでの検討を経て、昨日でありますが5月22日、その理事会において名称の決定に至りました。