市川團十郎、大星由良之助など4役演じ宙乗りも披露「日本人が大切にしてきた心を感じていただき、お楽しみいただければ」
歌舞伎俳優の市川團十郎が3日、東京・新橋演舞場で初日を迎えた「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵(ならべがきまねてみます うらおもてちゅうしんぐら)」(26日千秋楽)に出演した。 海老蔵時代も含めて、通算15回目となる同所での正月公演で「毎回が新たな挑戦となっております」。赤穂浪士の討入り事件を題材にした古典の名作「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」を現代に合わせた形にアレンジ。立役屈指の大役である大星由良之助を初役で勤めたほか、早野勘平、斧定九郎、高師直の計4役を演じた。 宙乗りも披露して「物語の根底に流れる日本人が大切にしてきた心を感じていただき、お楽しみいただければ幸いです」と呼びかけた。また、長女・市川ぼたんは幻想のおかる、長男・市川新之助は幻想の勘平として出演した。 討ち入りの立ち回りでは、市川右團次、市川右近の親子共演が実現。中村梅玉、市川男女蔵、市川男寅、中村歌昇、中村種之助、中村児太郎、中村福之助、中村歌之助、市川九團次、大谷廣松らも出演した。
報知新聞社